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戦場スレpart2

624 ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/20(水) 09:14:24 ID:mGUEQ9JA
>>620
>ミサイルによる煙幕は衝撃波と共に霧散したと同時に、その向こう側に居たはずのムラマサは
>背部にマウントされていた小太刀、ムラマサブレードを抜き放つと瞬時にゲシュペンストの真正面から激突

「!」

ヒツギの体が自然に反応する、どれだけ追い詰められていたとしても経験から導き出される反射は絶対の物だ。
相手に対して逆に踏み込み、真正面からの突きを下から上に払い上げるように弾く。
通常の刀だったならこれで至近距離に入り込み、刃渡りが邪魔をして刀を振るうことが困難になる

だがムラマサの武器は小太刀。
この技術は相手が一般的な刃渡り以上の長さを持つ刀を使っていることを前提とする
それは至近距離で扱うことを前提に作られた刀剣の場合、逆手持ちという手法によって容易く看破されるからだ

「しまった!!」

小太刀だと最初から気づいていれば対応もまた違っただろう、だがそれはもう遅い
弾き上げたはずのムラマサの刃は瞬時に下向きに変わり、打ち下ろすようにゲシュペンストのコックピット上を貫く。
瞬間的なレオンの切り返しを受け、死んだとヒツギは確信していた・・・居たが・・・

「・・・あれ?」
コックピット内の機器からは警報が鳴り響いてはいるが、実際付近に致命打を受けたはずのコックピットは爆発もショートも破損も起こっていない。
切断されたであろう回路を考えればメインカメラの機能に支障があっても可笑しくない筈だが、きちんと写っている

(刺さってるっていうより・・・くっ付いてる?)

>「聞こえるかヒツギ。今ナノマシンを介して、お前の機体に有線で通信している」

「レオン!?有線ってことはまさかその刀を通して・・・」

有線での会話ということは秘密通信を用いなければならなかったと言う事
つまりヒツギ以外の人間には聞かせなくないということに他ならない。
本当に壊れたのか機体の動作確認をしようと考えていたのだが、欺く必要があると判断した為にそれを取りやめる。
敵同士という立場でワイヤーをつないで会話するのは不可能、そこで特殊な武器を突き刺して送り込んでいるということか

「なんて滅茶苦茶を・・・」

>「お前のじーさんな。顔が広くてな。ある理由でお前は後ろを心配する必要は無い。後は…解るな?」

「!! じーちゃんが・・・って待て、おい!!」
ヒツギの祖父であるコウゼン・ハヤセの存在を何故かレオンの口から受ける
その内容からして祖父の身、いや家族の身柄に関係しているのだろうが事の詳しい内容を聞く前にレオンはゲシュペンストから離脱してしまう。

小太刀が引き抜かれると同時にゲシュペンストの足が崩れ、そのまま大地に膝を尽いてしまった。
だが機能が停止した訳ではなさそうだ。
一応システムが再起動しているがかなりの負荷を受けたらしく処理が重く、また偽装する為に中身もしっちゃかめっちゃかにされてしまったらしい
再起動中に画面を見ているだけでも、機体の固定識別信号どころか開放している通信チャンネルに至るまでご丁寧に全部書き換えられている。

連邦からしてみたら一切の連絡や確認が取れない、つまり『死んでいるようなもの』で
つまり今のゲシュペンストは文字通り亡霊、もし今歩いたら死んだのに動くゾンビか何かの様なものとなるだろう


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