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汎用スレpart1

6 ◆uTkuQH8JvI:2011/09/27(火) 15:32:24 ID:/RXEya0E
【プロローグ アナトリア編 気楽!極楽!傭兵稼業!!その終わり】

地球 ユーラシア北部積雪地帯

白銀に染め上げられた岩山、その麓になにやら不穏な気配
ここは先ほどの大戦で、連邦軍を一時的に追いつめた組織の残党が隠れる施設
年中を通しての積雪と吹雪で、天然の要害として、これまで連邦軍の部隊を退けて来た
そこで連邦軍は苦肉の策とばかりに傭兵に仕事を依頼した
依頼された傭兵はアナトリア・ラインアーク
先の大戦でそこそこの活躍を見せた傭兵、腕と依頼料とのバランスが絶妙との評
彼女が駆る機体はファンタズマ・グローリア
既存の機体とは一線を画す、細いシルエット。色は今回は迷彩も兼ねて白く塗られている
赤いモノアイが怪しく光っている
彼女は現在、基地まであと2kmといったところでブーステッドライフルを構えている
基地を守る敵機動兵器をそのスコープで捉えていた
基地周辺の防衛施設をかいくぐり、ここまでやってくるのにいささか神経をすり減らしすぎたのか、コクピットの中の彼女は
いささか疲れた様子だった

「やっとここまで来た。私は少々疲れました」
彼女が深いため息を出すとすかさず
『頑張れ、後少しだ』
支援AIがハッパをかける。この支援AIは主に火器管制や照準補正の役割があるが、気の利いた開発者が高度な会話機能を搭載させていた
「疲れ知らずのあなたに、言われても余計に疲労感を感じるだけ」
『そんなことはない。右足の関節が摩耗し始めているし前部装甲板の一部が凍結を開始している。人間で言うところの疲労といえるのではないか?』
「おしゃべりなあなたのせいで、私の疲労はさらに5%アップです」
言い終わる頃には狙っていた機体は爆発していた
『ここからは時間との勝負だ。思い上がった革命家気取りの残りかす共を殲滅したらいい。いや、しろ』
「機械に命令されるのは、人間として大切ななにかを失った気がする」
数十分後、防衛戦略の大半を失い、連邦軍本隊に占拠された
「任務完了」
『次の依頼も連邦軍からだ。今回からは連邦軍に所属することになる。明日から公務員だ」
「知ってる。スカウトされたのは私」
アナトリアは吹雪く極北の空を見上げた。その先にある新たなる戦場へ想いを馳せながら


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