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【いまは】東方儚月抄128【だいじょうぶ】

505名前が無い程度の能力:2015/01/07(水) 02:05:17 ID:U27wVMVA0
>>501
これでも主張は統一してるつもりだったんだがな
一応補足しておくと見立てってのは偽物であると同時に本物であるという相反する二つを両立させられるんだぜ。なんせイメージだからな

それと『あなたは月の都が恋しいのでしょう?』については
あくまで「そろそろ望郷の念に駆られる頃だろうと思いまして」の言い換えで、含みを持たせたセリフのつもりだったんだよな
解説するとね
何かを問うということは、まず問われた相手が自分は問われているんだという認識が無いと成立しないことは分かるね
では永琳はどこで紫の問いかけを理解したと思う? はっきりと「恐怖する人間としての帰属意識を問う」場面は存在しないよね?
じゃあどこなのか
酒を飲んだ時というのはまずあり得ないよね。どこで手に入れたかもわからないからポンと出されても意味が通じない
考えられるのは紫との会話だけど、毒云々はギャグらしいし(永琳もよく理解していない)
労いというのも普段の医者としての活躍かせいぜい敗者からの戦勝祝いといったところだろう
やっぱりキーになるのは紫の最後のセリフなんだよ
「そろそろ望郷の念に駆られる頃だろうと思いまして」
この言葉に「恐怖する人間としての帰属意識を問う」だけの含みが持たされてるんだ

でも永琳には月への帰属意識がなければ月が恋しいと思うこともないのだから、望郷の念という言葉では意味が通るはずがないと思うかもしれない
しかしここで忘れてはいけないシーンがある
紫たち勝利した永琳に対し、輝夜は「月の都のことを心配してもしょうがない。そう言っていたのは貴方でしょう?」と言っているんだ
そして永琳はそんなことはどうでもいいんだと言い放ち、月の未来を気にかけている
この場面が意味するところは分かるよね
ここではっきりと永琳の言動の不一致が指摘されているんだよ。しかも身内からね
身内の目からも月に未練が無いと言っていたのは真実ではないのではないかとみられるということは
外部からしたらどう映っているかなんて簡単に想像つくよね
「へんちくりんな奴ら」、「宇宙人」、そして税金云々の話
我々は地上の民だ、月のことはもう関係ない、そう言っているにいつまでたっても地上になじめず地上人扱いをされていない
もうすでに永琳の月への帰属意識がないことや月が恋しくないという前提が崩れているんだよ

永琳の言っている地上の未練が無いことやスパイ疑惑を晴らすということは本心ではあったのかもしれない
でも心というのは多面性を持つものだし、永琳の行動は彼女の言葉に疑いの目を向けさせる
「お前は地上の民として、人間として生きて行くのではなかったのか」
月に騒乱を起こし、永琳の出方をうかがうと同時に月の存在を強く印象付ける
結果はやはり輝夜でさえ感じたように言動の不一致が見られたわけだ

これだけ材料がそろえば紫に永琳の心の内を見透かすことは可能でしょう
だから「そろそろ望郷の念に駆られる頃だろうと思いまして」、すなわち『あなたは月の都が恋しいのでしょう?』という言葉に対し
自分は言動の不一致を突かれている、恐怖する人間としての帰属意識を問われているのだと理解できるんだ

心を見透かしたものへの恐怖、自分にもままならない心は生きることへの悩みと言っていいんじゃないかな
そして月の都の見立てがこの問いかけをより強力なものにしているということだね



>>503
プールや酒は帰属意識を問う際の演出効果を高めるためのものだから無くても話は一応成り立つという
まあ多分シーンありきで話作ってたんだとは思うけどね


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