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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】

208名前が無い程度の能力:2011/04/07(木) 07:33:01 ID:dH7vCPno0
>>202
<お茶+シリアス>

 霊夢は真剣に悩んでいた。
 保存している茶葉が痛みはじめていたのだ。
 捨てるにしては少々惜しいほどの量が余っている。かと言って、痛みはじめたものを飲み続けるのも人としてどうかとも考える。
 捨てるか、飲み続けるか。
 道はふたつにひとつ。
 ひとまず、こうして胡坐をかいて考え続けても仕方がない。掃除でもして身体を動かしながら、考えることにした。
 せっせと掃いて、ひとまず終える。
 だが答えは見えてこない。
 結局はふたつにひとつの答えなのだから、どこかで踏ん切りをつけなければならないのだ。
 一歩が肝心である、霊夢はなおも真剣に悩んでいた。
 身体を動かし、喉に潤いが欲しくなったので、まずは茶葉の具合を改めて見てみる。
 匂いも嗅いで、ほんの少し噛んでもみる。
 やっぱり微妙な塩梅だった。
 胃腸は丈夫な方なので、ここは我慢することも兼ねて淹れてみる。ほっこりと漂う香りも、微妙なものだった。
 深刻な顔で霊夢は湯呑みを用意する。
 やはり替えるべきだっただろうか。いや、これくらいなら大丈夫な気もする。いやしかし。
 煮え切らないしかめ面で、急須から湯呑みへと茶を注ぐ。
 しつこく、霊夢は真剣に悩んでいた。
 わずかばかりの茶葉が急須からこぼれ、湯呑みへと移る。
「あ、茶柱」
 ころりと霊夢の顔がほころんだ。
 ちょっと幸せになれたので、しばらくはこの茶葉を使うことにしよう。
 霊夢はあっさりと決めてしまった。

>>203
<目>

「紫のスキマって、覗きに便利よね」
「藪から棒ね、霊夢でも誰かの生活を覗きたいと思うの?」
「全然」
「でしょうね」
「まさしく、壁に耳あり障子に目あり、よね」
「妖怪の賢者ですから」
「でも耳は出せないの?」
「え?」
「ほら、壁に耳あり障子に目あり、でしょう。でも紫の場合、スキマから目が覗いていても耳は覗いていないじゃない」
「そ、それは……ほら、やっぱり耳だけなんて気持ち悪いじゃない」
「目だけでも充分気持ち悪い」
「うぐ」
「もしかして出せないとか?」
「そんなことないわよ!」
「なんで声を荒げるのよ」
「沽券にかかわるからよ! 見てなさい、んんっ……ほらっ、出た出た!」
「ふっ」
「ひゃうん」
「なるほど、紫の弱点は耳と。痛い目見たわね〜」

 連投、失礼致しました。


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