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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】
149
:
名前が無い程度の能力
:2010/02/09(火) 04:43:25 ID:4Nyonx6s0
>>148
「秋姉妹、漫才をするの段」
♪BGM 人恋し神様♪
『はいどうもー』
「静葉です」「穣子です」
『二人合わせて 秋姉妹でーす』
ぺちぺちと、まばらな拍手が二人を迎える。
吹き込むスキマ風も冷たい二月某日。深々と雪が降り続く中、守矢神社の祈祷所は仮設の宴会場となっていた。
観客はみな妖怪連中である。雪に埋もれてヒマをもてあましたところに、神社での演芸会の噂を聞きつけて集まってきたのだ。前座としてにとりの実演販売、特別ゲストの咲夜の手品と、二人続けての大ウケで場が暖まった。そして、いよいよ今日の真打ちとして秋姉妹が登場したのであった。
「ま、私達秋の神様ですけど−。お姉ちゃんといっしょに、飽きのこない漫才をやっていきたいとおもうんですよー」
「穣子、秋が来なかったら私達出番がないよ!」
「まーそうかもしれませんけど、やはりコント漫才全盛じゃないですかー。今のお笑いはー」
「あー。最初にシチュエーションをちょっと言って、あとは実質的にコントやっちゃうアレねー。本来邪道なんだけどウケやすいから仕方ないわねー」
「ま、所詮派手なものはすぐに飽きられる運命ですけどねー」
漫才の導入として、お笑いの現状批判から入るのはいかがなものか。これでは神様仲間としての同情から秋姉妹に場を提供した守矢神社も報われない。神奈子様のオンバシラもげんなりであるし、諏訪子様も冬眠に入られてしまう。
「穣子、そこまで言うからには、私達はしゃべりだけの古典的な漫才で行くって宣言よね?」
「えっ? 客に媚びる気満々ですよ私達」
「ウィンクするな!」
「安易な人気取りに躊躇しませんよ」
「肩を見せるな! 無い胸を寄せるな!」
「ソレはお姉ちゃんも人のことを言えない」
「うるさいよ!」
「モノで買収するのも常套手段ですよ」
「頭のブドウを客に配るな!」
客いじりにより多少リズムが出てきたようで、渋い顔をしていた連中も多少笑い始めた。
「はい、安易な客いじりですこし場が暖まったところで本番いきますか」
「漫才にメタな発言を導入するな!」
「ま、お姉ちゃんと私が秋以外に何をしているかなんですけどね」
「良く聞かれるんですよねー。実りの季節以外はなにをしてるのかって」
「今日は、そのお話をしていきたいと思います」
「うん。どんどんしていこうか」
「私は頭にブドウつけてるよね」
「つけてますねー」
「まずソレを外します」
「うんうん」
「黒を基調とした服を着ます」
「……う、うん?」
「頭に赤いリボンをつけます」
「つけちゃうの?」
「両手を広げて『そーなのかー!』」
「ルーミア!? ルーミアでしょそれは!?」
「秋以外は世を忍ぶ仮の姿なんですよねー」
「仮の姿じゃなくて別人!別人だから!」
人類は十進法を採用しました、のポーズをする穣子。
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