したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】

147名前が無い程度の能力:2010/02/08(月) 01:27:21 ID:SXN4f0Wg0
>>133,139

髪留めを外し、髪飾りも外す。
身にまとった衣装も脱ぎ捨て、生まれたままの姿へ戻る。

今の私は風祝でもなく、2柱の加護を受けた身でもない。
ただの人間、東風谷早苗なのだ。

「なぁーんて考えてみちゃったりもして」

そうひとりごち、湯船に入浴剤を落とす。
今日はローズヒップ。この前里に降りた時に風見さんから分けてもらった物だ。
外から持ち込んだものもまだ残っているが、これを使ってからはそちらとはとんと御無沙汰だ。
やはり天然モノは違う、と言う事だろう。

湯船へ浸かり、両手両足をグッ、と伸ばす。
パキポキと小気味いい音が鳴り響く。
結構疲れ溜まってたんだなぁ。

浸かりながら窓から空を覗く。
この窓はかなり大きく作られており、月や星まで見ることができるウチの自慢のお風呂である。
月を見ながらボンヤリしてると不意に飲みたくなった。
そういえば飲みかけがあったなぁと思いだし、脱衣所にある冷蔵庫からお酒を取り出す。

お盆にとっくりとおちょこを浮かべ、お酒を飲む。
傍から見たらオッサンそのものだが気にしない。幻想郷では常識に囚われてはいけないのです。
コク、コク、と無理のない用に飲む。前に同じ事をしてやらかしているのでその辺のさじ加減は間違えることはない。
ほう、と一息つくと体中になんとも言えない感じが広がる。

静寂が世界を支配する。
聞こえるのは、自分のお酒を飲む喉の音のみ。

「やっぱり、こっちに来て、良かったなぁ」

外では絶対に見られなかった満天の星空。澄み切った空気。
失ったものも多かったが、それ以上に多くのものを手に入れた。
これからもっと多くの物を手に入れていくのだろう。それは確信にも似た予感だった。

そんな事を想っているうちにだんだんと頭がボンヤリしてくる。
いけない、少し飲み過ぎたようだ。
やはり星見酒は楽しいが、酔いが回るのも早い。
急いで上がらなければ、そう思い、湯船から出た所で世界が回る。

「あははー、これは明日の朝まーた怒られちゃいますねぇ」

そんな事を呟きつつ、私は幸せの中へと落ちていくのだった。

―了―

お風呂を題材に書いたら何故かお酒がついてきた。
何を言っているかわからねー(ry

お題:おでん


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板