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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】
119
:
名前が無い程度の能力
:2010/01/28(木) 23:57:10 ID:e6vASRTg0
ならば俺は
>>117
のスポーツを頂く。書いてたら長くなったんで、いくつかレス消費する。スマン。
痛みには慣れている。腹を抉られ、右腕を炭化するまで焼かれたこともあった。だんだんとそれにも慣れ、痛みには鈍くなった。
息が上がる。全身が鉛のようだ。頭がくらくらする。走ることが、走り続けることがこんなにも、痛みより辛いことだとは思わなかった。
頭頂部で纏めているものの、膝のあたりまで伸びていた黒髪が鬱陶しい。ささやかな自慢であったそれが、今は土埃にまみれ、汗にまみれて顔に貼りつくのが鬱陶しい。
できることならば今すぐに体を休めたい。この草原の感触を全身で味わい、へにょりイナバに命じて持ってこさせた水を飲み干すのだ。
私は半引きこもり。里ではあそこの姫はニートだとか言われているのも知っている。それがここまで頑張ったんだ、誰も責めやしない。永琳だって、仕方ないわねぇと苦笑いしながらも労わってくれるはずだ。
足が止まり、体を折って膝に手をつく。ちっぽけなプライドが、大の字に倒れこむのを邪魔した。
「あれー、姫様はもうばてばてですかー? だらしないですねー」
「いつも、そこら中、はぁっ、走り回ってる、あんたとは、違うのよッ」
先ほどまで倒れていたはずのもふイナバが傍らにやってきて、嘲りの混じる声をかけてきた。その声に混じる、たったっ、と地面を蹴る音。進んではいないが、足を動かし続けているようだ。
睨みつけたいが、そんな体力も残っておらず、地面に向かって言葉を吐き捨てた。
「なっさけないですねぇ。まぁ、別に姫様はいてもいなくても変わらないですが」
「どういう、ぜえっ、ことよっ!」
今度こそ顔を上げて睨みつける。もふイナバは忌々しくも肩をすくめて見せた。
「言葉のままですよ。別に役に立ってないんですから、そこで寝てて下さい」
言いたいことだけ言って、もふイナバは軽やかに走り去って行った。遠くで、体の大きな妖怪に防衛線が突破されたのが見えた。わっと観客席が沸く。
赤熱した頭で考える。いや、考えるまでもない。私は、私は。
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