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チラシの裏 3枚目
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「フェニックスの尾!!」
美希の処置により、何とかドリルは一命を取り留める。
「ご、ごめんね…」
「せっかく王女を殺せたと思ったのに!!」
突然、声が空間にこだまする。
…アーモデュラハンからだ。
「!?」
まるでモンスターのものではない。
「消えてしまいなさい!」
再び闇の穴が足元に開く。
「今度は『本物』よ!!」
美希に向かい鎌。
「あ…」
魂の動きを止められる。…美希がバタリと倒れる。
「美希ちゃんっ!!!」
嘆いている暇はない。処置を施すなら倒してからが正しい。
「『ファイラ』!」
溜めた魔力で強化された炎の魔法をアーモデュラハンに。
「熱…い…!!」
鋼鉄の鎧であるアーモデュラハンには堪えるらしい。
「『べろちょろ』!!」
やよいが首に下げているカエルを洞窟の闇に高く高く放り上げると……
「けろろん♪」
べろちょろと呼ばれたカエルは巨大化してアーモデュラハンを押しつぶした。
「げふっ…!!」
やはり本体を狙うのが一番のよう。
「よくも美希ちゃんを…!!」
そしてドリルの追撃。
「…はぁぁぁ!!!」
紫の光に包まれ……
突然ドリルが金髪になり…レオタードのような、肢体にぴったりと張り付いた、胸元のセクシーな衣装に変身。
…トランスだった。
「これが私の…」
据え付けられた鎌を蹴り、飛び上がり…洞窟を照らす太陽となる。
「初めての召喚魔法!」
腕を上へ向かいかざすと、アーモデュラハンのそれとは比べものにならない魔力が集中……
手に雷帝マイのそれのような、杖が出現する。
召喚するのではなく、召喚主と一体化して放つ。
これにより、威力を自在にコントロールすることが可能となったのだ。
「『裁きの雷』!!」
杖を勢いよく放り投げる。
一直線に青白い稲光で線を描き杖はアーモデュラハンに吸い寄せられ…
「はぁああああああああああ……!!!!」
巨大な雷エネルギーを辺りに撒き散らし崩壊。
橋が…完全に崩れる。
「掴まって…!」
「は、はい!!」
「うわぁぁ…」
宙に浮いたドリルはそのまま、美希を抱えたやよいと、ビビを掴み暗闇の宙を疾走…
橋の先まで移動したのだった。
「…」
トランス解除。
そしてフェニックスの尾を美希に与える。
「ん…うーん………」
惜しくもトランス姿を見ることは叶わず。美希は息を吹き返した。
「美希ちゃん!」
「ドリル…… あの、鎧のモンスターは…?」
ひとまずは、安全と言える場所まで到達したらしい。
強力なモンスターはこの先いない…しかし、洞窟としてはここからが本番…
彼女達は、海底の地中深くまで来たに過ぎないのだ。
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