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チラシの裏 3枚目

990im@s fantasy9 第二章 第三十七話 3/4:2009/12/26(土) 03:33:36 ID:SteitgaI0
「美希さん……あの…いきなり見たことのないモンスターが出ちゃいました…」
「逃げるしかないの!!」
気を失ったドリルをおぶり、美希は逃げる。
「あ、あわわわ…」
全速力でビビも逃げる。



「……う、あ… はっ!?」

ドリルが目を覚ます。
「ご、ごめん…!」
美希の腕から飛び降り、4人で走り出す。



激しく…脆く。橋が…崩れていく。
後戻りが利かなくなってしまった。
「確かこの前方は…」


駆け下りていくと…
「と、とまってください!!」


止まらざるを得ない。
…そこには、ぐるんぐるんと左右に揺れる錆び付いた鎌があったのだから。

だが、立ち止まったせいで…
「!!」

「ビビ!!」
アーモデュラハンに追いつかれた。
ビビを串刺しにしようと槍を振るうが…


美希は握ったビビの腕を振り上げ、後方に放り投げる。
ビビは着地。

戦闘が始まる。


アーモデュラハンはまず手始めに『サンダラ』を唱えた。

美希たちめがけ貫くような雷が降り注ぎ、辺りを雷撃の海に変える。
「う…!!」
高い魔力の生み出す威力は大きい。



「このっ…!」
美希は怯まず、縦に回転しアーモデュラハンの馬車を斬りあげる『ヴォルテックス』で攻撃。

「この魔力に対抗しないと…!」
ビビは魔力を『溜める』。


「こんな所で負けてられません!!」
やよいはフォークでアーモデュラハンの馬車を一突き。


しかしアーモデュラハンも黙ってはいない。
「…え!?」

盾を掲げたと思ったら、何と4人の足元に闇が出現…


「クカカカカカカカカ」
鎌を振り下ろした。

美希に…すり抜ける。
ビビに…すり抜ける。
やよいに…すり抜ける。

ドリルは…
「………!!」
すり抜ける。しかし…
何かを取られた。ぐわりと喉元から心臓部までをすり抜けながら刈り取られ…
突如として倒れる。


「……!!!」
全体に対し、ある種の生物的条件により死を与える『デス』の特殊版のようだ。
専門的には『レベル5デス』と区別される。




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