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チラシの裏 3枚目

989im@s fantasy9 第二章 第三十七話 2/4:2009/12/26(土) 03:32:15 ID:SteitgaI0
「外側の大陸の入り口、ですか?」
「…知らない?」

やよいは辺りをきょろきょろと見回すと…
「…私、知ってますよ! ちょっとこっちについて来てくださいね!」

ドリルの手を取り、やよいはさくさくと歩いていってしまう。
美希とビビもそれについていき…草むらをずっとずっと先へ。


「こんなところに、道があったなんて…」
ずんずんと、力強く進んでいくと……




開けた場所に出た。
「!」


黒い石造りの、地下へ続く階段。
「これ…本物じゃないよね……」
囲いの上には、ガーゴイルを模した石像が2体。

人の住まぬ未知なる世界…異大陸への入口と言われても…
信じられる気はする。

ひとまず入ってみないことには。
「…」


しかし足元を見る。
泥が凹み……真新しい足跡を形作っている。
それは、泥の跡となって石の床の上へ…階段へ。



「………ドリル。ビビ。戦いの準備しとくようにね」
二人は頷く。

「多分この先に行けば外側の大陸なんだよね? 案内ありがとね」
しかしやよいはついて行く。

「いえ!私もご一緒させてもらいます!
 皆さんが心配なんです。……多分、誰かいると思いますし…」


「…ごめんね、やよい…」
フォークを構えたやよいも加わり、階段を下りていく。


「ここ、一体何があるの?モンスターとか?」
「モンスターはもちろんですけど… ちょっと複雑かもです…」


カンテラで照らしながら階段を下りていくと…そこは暗い暗い、洞窟…。

地の底まで続く広大な闇に、石の橋がかけられどこまでも続いていた。
「手、離さないようにしてくださいね!」
やよいを先頭に、ドリル、美希、ビビの順。


「!」
そして早くもカンテラが役目を終える。
火が消えた? いや、違う…
洞窟内のたいまつが一斉に火をともし始めたのだ。


美希の手に握られた手に、力がこもる。ドリルの側ではない…

「美希姉ちゃん… さっきから、辺りが全然何があるかボクにも解らないんだよ」
「…どういうこと?」


「…強い魔力がこの辺りにあって……全然、ボクの感覚が利かなくなっちゃったんだ…」
「…強……!?」
言い終われなかった。


バレては仕方ない、とばかりに。

遥か上から、何かが落下してきた。
「!!」
ガゴッ。


ガタガタガタガタガタガタガタ。
細い細い…機械のような、骨のような馬車だ。
或いは、馬車化した骨なのか。
巨大なモンスターの骨と思しき物が、脚の代わりに車輪をつけ…
その手についた指でがっしりと橋を掴み、前へと走りだしてくる。

それに乗るは、人二人分はあろうかというサイズの鎧…
手には顔を模した盾と…巨大な槍。


「ひゃああああああああああああああ!?」
謎のモンスター兵器『アーモデュラハン』。




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