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チラシの裏 3枚目
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「外側の大陸の入り口、ですか?」
「…知らない?」
やよいは辺りをきょろきょろと見回すと…
「…私、知ってますよ! ちょっとこっちについて来てくださいね!」
ドリルの手を取り、やよいはさくさくと歩いていってしまう。
美希とビビもそれについていき…草むらをずっとずっと先へ。
「こんなところに、道があったなんて…」
ずんずんと、力強く進んでいくと……
開けた場所に出た。
「!」
黒い石造りの、地下へ続く階段。
「これ…本物じゃないよね……」
囲いの上には、ガーゴイルを模した石像が2体。
人の住まぬ未知なる世界…異大陸への入口と言われても…
信じられる気はする。
ひとまず入ってみないことには。
「…」
しかし足元を見る。
泥が凹み……真新しい足跡を形作っている。
それは、泥の跡となって石の床の上へ…階段へ。
「………ドリル。ビビ。戦いの準備しとくようにね」
二人は頷く。
「多分この先に行けば外側の大陸なんだよね? 案内ありがとね」
しかしやよいはついて行く。
「いえ!私もご一緒させてもらいます!
皆さんが心配なんです。……多分、誰かいると思いますし…」
「…ごめんね、やよい…」
フォークを構えたやよいも加わり、階段を下りていく。
「ここ、一体何があるの?モンスターとか?」
「モンスターはもちろんですけど… ちょっと複雑かもです…」
カンテラで照らしながら階段を下りていくと…そこは暗い暗い、洞窟…。
地の底まで続く広大な闇に、石の橋がかけられどこまでも続いていた。
「手、離さないようにしてくださいね!」
やよいを先頭に、ドリル、美希、ビビの順。
「!」
そして早くもカンテラが役目を終える。
火が消えた? いや、違う…
洞窟内のたいまつが一斉に火をともし始めたのだ。
美希の手に握られた手に、力がこもる。ドリルの側ではない…
「美希姉ちゃん… さっきから、辺りが全然何があるかボクにも解らないんだよ」
「…どういうこと?」
「…強い魔力がこの辺りにあって……全然、ボクの感覚が利かなくなっちゃったんだ…」
「…強……!?」
言い終われなかった。
バレては仕方ない、とばかりに。
遥か上から、何かが落下してきた。
「!!」
ガゴッ。
ガタガタガタガタガタガタガタ。
細い細い…機械のような、骨のような馬車だ。
或いは、馬車化した骨なのか。
巨大なモンスターの骨と思しき物が、脚の代わりに車輪をつけ…
その手についた指でがっしりと橋を掴み、前へと走りだしてくる。
それに乗るは、人二人分はあろうかというサイズの鎧…
手には顔を模した盾と…巨大な槍。
「ひゃああああああああああああああ!?」
謎のモンスター兵器『アーモデュラハン』。
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