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チラシの裏 3枚目
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その名をすぐに刻んだ。…いや、否が応にも刻まれた。
「…どんな人なの」
「長身で、透き通る雪のような白い肌を持つ。すみれ色の眼をして…
腰まで届く白銀の髪をなびかせた女性だという『ブリ』」
「それってまさか…」
「まさか…!」
美希はブルメシアで会っていた。
ドリルも…アレクサンドリアで会っていた。
顔を見合わせた…その時だった。
「こら美希ーーーーーーーー!!」
怒号。
振り向くとそこには、ビビを抱きかかえた律子の姿。
「この子置いてっちゃ駄目でしょ!?
リンドブルム兵にいじめられてたわよ、黒魔道士と勘違いされて」
「あ!律子ボス…ごめんなの」
「美希姉ちゃん…酷いよ…」
「ごめんね、ビビ」
「大丈夫だった…?」
「ったくもう。…何か、大事な話?」
律子も加わる。
「…続ける『ブリ』よ
君達も知っているようだが、どうやら貴音というその女性は
トレノを別荘としているようだが、本拠地は不明らしい『ブリ』のだ」
「…トレノに張ればいいってこと?」
「そろそろ我々が勘付くとは読んでいるだろうね
おめおめと姿を現すはずもないだろう『ブリ』。
そして、彼女はどうやら…『北の空』へ飛んでいく『ブリ』らしいのだよ。」
「銀の龍に乗って?」
「…見たのかね!?」
「うん。あの方角は間違いないの」
「…まぁその通り『ブリ』だ。銀の龍に跨り北の空へと飛んでいっている
だが、北の方角には町などないはずなのだよ。…海しか、ないはず『ブリ』」
「…ということは!」
「うむ。『外側の大陸』だろう『ブリ』
彼女は春香君に現在も協力を続け、多大な物資の提供を行っているようだ『ブリ』
召喚獣の扱い方もその一つといわれているね…つまり」
「「…つまり、その四条さん(貴音)を倒せば!」」
外側の大陸、銀の龍…貴音。
目的が、はっきりした。
「…うむ。そういうことだ『ブリ』。
…あいにく、外側の大陸への入り口は見つかっていない…。
だが、世界を旅する者に出会うことが出来れば、きっと見つかるはず『ブリ』だよ」
「世界を…?」
「食を求めて世界を旅する者が、我々の知る中に一人いたはず『ブリ』だ。」
二人は宙を見上げ、記憶を手繰り寄せる。
「狩猟祭の…!」
「『やよい君』と言ったね。
世界を旅する彼女ならきっと、外側の大陸への行き方を知っているはず『ブリ』。
探してみてくれたまえ」
新たなる大陸。
一連の流れが一つの区切りを見せ、
世界をまたにかけた戦いが、ここに始まろうとしていた。
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