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チラシの裏 3枚目
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「…新型の黒魔道士!」
壁側面の扉からは杖を携えた新型黒魔道士が大挙して現れる。
「『サンダラ』!」
全体化した強力な魔法で一網打尽。
階段を崩し、道を塞ぐ。
「この先だね…」
ドリルが眠っていたのとは逆方向の扉を潜ると階段。
それを降りると、霧が立ち込める層に出た。
「これが旧時代の交通手段!?」
「うん!これでトレノにまで…あっ!」
進むと突如として、前方の床がせり上がり壁になる。
「!」
振り向くと後ろも。
「!」
檻の完成。
「「わたのの(ワー)さんは可愛い!」」
「わたののさんは罠がうまい!」
「わたワーさんは出来る子!」
ぴょんぴょんと跳ねながら現れたのは宮廷魔術士ののとワー。
「あなた達は…!」
「同じ罠に引っかかるなんてお姫様も案外ドジデスねー」
「陛下も結構ドジなところありますけどネー」
「言っておきますけど、この壁は魔法も吸収する超硬質素材デス」
「軍隊が押し寄せてもただじゃ壊れませんヨー」
「「Do-Dai」」
スッ、と腰に手を当ててやや得意げな二人。
…もう、なす術もないのか。
そんなとき。
「すってーん!」
「わぁぁ!」
パシンという音でくるりと回転、転ぶののに
何かの輝きに目が眩み、転ぶワー。
背後から現れたのは…
「全くアンタったらバカなんだから!」
「やっと追いついたよー!」
長い耳と、オデコの持ち主。伊織&うさちゃん。
「! 間に合ったんだ!」
「アンタの仲間と、お姫様も協力してくれたそうじゃない。
ひとまずお姫様、お礼言っておくわ
あと頭の硬いあの男隊長にも言っとくべきかしら?」
「デコちゃーーーん!」
「何ぼさっとしてんのよ!早く行きなさい!
追っ手が来たらこの罠で食い止めとくから」
「うん!さ、ドリル、捕まってー!」
「あ。うん…!」
ドリルは背中にしがみつき、美希は猛ダッシュで階段を駆け下りる。
ガルガントまではもう少し。
「…何よ美希ったらデレーっとしちゃって ま、いいけどね…」
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