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チラシの裏 3枚目

976im@s fantasy9 第2章 第三十三話 2/2:2009/12/15(火) 03:01:24 ID:x6Dj6vYg0
「……ドリル…」
「美希…ちゃん!?…真ちゃん、狩猟祭のあずささん……
 ……これは、一体」

辺りを見回していると…


「………何を騒がしい…」

奥から、真っ赤なドレスの少女が姿を現した。

「は、春香女王!こいつらがデスね…」
「こいつらが逆らって、雪歩王女を目覚めさせたですヨー!」




「…姉様!」
ドリルは立ち上がる。

「起きちゃったのね…残念。
 …眠ったままなら、まだ何も知らずにいれたのに。
 のの、ワー。処刑部屋へ雪歩を連れて行きなさい
 この子を一刻も早く処刑するの」

千早は拳を握る。
「春香様!!」




「…千早ちゃん。どうしたの」
「そのご命令、どうかお取り下げ下さい
 何ゆえご自分の妹様を、こうして手にかけなければならないのです!!」


「…私に指図するの?」
「私は弟を事故で亡くした身…
 ご姉妹をこうして事故で手にかけるなど、あってはならないこと!!」


「……ボクも、その命令には従えません」
真も春香の前へ。


「…ついさっきまで敵味方だった者たちが手を組むっていうの…?
 面白い。…噛み千切ってあげなさい、『バンダースナッチ』」
強力な獣の魔物が女王の間に押しかける。

「待ちなさい…春香様… 春香!!」



「…お姉様…!」
「…」

春香はそのまま、振り向かずに立ち去っていった。




「…」
千早は剣を、あずさは槍を構える。
「ここは私に任せ、その暖炉の裏口から脱出しなさい!
 旧時代の遺跡に繋がっているはず!」

「私達は死にません、さあ、早く!」



「…」
真は千早の背中を見て躊躇したまま。

「行こうよまこっさん…!
 千早…さんの言うことを聞くのはシャクだけど、
 こうなったからには危ないよ!」

スイッチを押し、暖炉の裏に逃げる。
「…あ、ああ…!」




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