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チラシの裏 3枚目
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「う、うう… どうせもう召喚獣は全部取り出した後だからもう手遅れデスよー!」
「ざまーみろですヨー!」
この二人は魔力を片方に集中させて放つ『二人がけ』の使い手…
集中させられた方を攻撃すれば難なく魔法を防ぐことが可能。
全裸の、赤リボンと青リボンの小人は脱兎のごとく逃げ出していった。
「そんなの要らない!ミキが欲しいのは…!!」
そして、広い儀式の間の石の祭壇へ。
「ドリル……! ドリル!」
抱き起こす。
…声をかけるが…全く反応がない。
「姫様ああああああ…うわぁぁ…どうしてこんなことに…」
白いその胸に手を当てると…脈動と僅かに上下しているのを感じる。
「…暖かいし呼吸もしてる…
けど目が覚める保障はないから…安全な場所まで運ばなきゃ!
…戦闘は3人に任せていい!?」
「…仕方ないな」
「うん!」
「解ったわ!」
3人が先を行き、美希がその後になって扉を出る。
行く時にも通ってきた、薄暗い螺旋階段を登っていく。
降りるのと登るのとでは段違い。
ドリルを抱きかかえながら、一段一段確実に、急ぎながら登っていく。
「間に合って…!ドリル…ドリル!」
頭の中がそれ以外にない。
階段を登りきり、紐を引くと暖炉から女王の間へと出る。
「…ここに寝かせよう」
ソファーにドリルを寝かせる。
「……………」
美希から表情が消えた。
「…さっきから、静かだな 美希らしくもない。」
「………うん」
「今…わかったの
感情の…怒りや悲しみが極限を超えると…何も湧かなくなるってこと
涙すら、出ない……」
体が震え、首を振るばかりで…彼女は何もしない。
「ミキがついていれば…
ミキがついていればこんなことには……
こんな…こんなことには!!」
…美希の叫びがむなしく響いたかと思うと、
今度は靴音が聞こえてきた。
靴音は6つ…3人。
「ここデスよー」
「さっさとやっつけるですヨ」
ののとワー。そして…
「まさかあなた達がここまで侵入していたとは」
長い髪、鋭い目つき、豊かな胸元、鞘に納まった宝剣。
「千早…!」
「真。盗賊ふぜいとつるんだ挙句に、春香様の御部屋にまで…?
あなたは一体何を考えているの」
「千早!!お前こそ、一体自分が何をしているかわかっているのか!?
アレクサンドリアに居たんだろう!」
「真の言っていることって、時々よく解らなくなるわ…」
千早は顔を背け、息をつき手をひらひらと動かすだけ。
真の怒りが頂点に達する。
「千早ァ!!表へ出ろォォォォォォォ!!」
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