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チラシの裏 3枚目
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「自分から帰って来るとは、いい心がけね 雪歩」
アレクサンドリア城、女王の私室にて雪歩王女は春香女王、ののとワーの取り囲む中に一人いた。
「可愛いあなたの言うことなら何でも聞いてあげる…
何か聞きたいことがあるんでしょう?」
雪歩は一歩前へ。
「姉様。…ブルメシアを滅ぼしたのはどうしてですか」
「姫様といえど、女王陛下に向かって無礼デスよ」
「無礼ですヨ!」
春香は口元を吊り上げるだけ。
「…いいのよ。 …そうね、それは誤解よ…雪歩。
ブルメシアのネズミ達がアレクサンドリアを滅ぼそうと画策していたの。
だから私達から先手を打った…私だってあんなことはしたくなかったのよ?」
…ネズミども。雪歩にはその言葉で十分だった。
「…。 その言葉、信じてよいのでしょうか」
「あらあら…悲しいわ…姉である私を信じてくれないの」
「陛下…私も混ぜて頂いて構いませんか?このお芝居に」
銀髪、長身、切れ長の赤き目。
…そこに現れたのは、貴音だった。
「お芝居?」
「左様です、とても美しいお芝居
白馬に乗った貴族の男と…見目麗しき王女の悲恋の物語。」
「王女はその美しき肌に悲しみの色を湛えたまま、
百年の眠りに落ちるのです」
段を登り、雪歩に詰め寄る貴音。
「…!?」
雪歩は後ずさる。
「…あなたは…どこかで!!」
「私と貴方様が出会うことは、運命付けられていたようですね
さ、私の可愛い小鳥…私の元へおいでなさい」
貴音は右手に魔力を込め…
「そして私が…」
左手を背中に回し、顔を耳元に近づける。
「夢幻の世界へいざないましょう…」
そして魔力のこもった手で頬から首、胸をなでると…
「う……」
…雪歩はそのまま、意識を失い…全ての力を失い、眠りにつくのだった。
「思った通り…寝顔がとても素敵ですよ」
お忍びの服の、開いた胸の谷間に鼻血が滴る。
「フン…手をかけさせてくれたわね、小娘め…」
貴音がにやけている中、春香は声のトーンを落とし…
「のの!ワー!召喚獣抽出の儀式に取り掛かりなさい!」
妹を置き去りにし、どこかへ去るのだった。
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