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チラシの裏 3枚目
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しかし…アントリオンはすでに手を打っていた。
発動と同時に、砂を荒ぶらせる『サンドストーム』を起こしていたのだ。
アントリオンの意識が途切れるその間際にすべての力を振り絞り、地面を揺るがす。
激しい地震と、砂嵐。
「うあぁああ…!!」
「んう…」
美希達は瀕死に陥る。
「美希姉…ちゃん!」
砂に埋もれながらもビビはトランス。
「ま、待ってビビ…!」
美希の言葉は届かず。
「『ブリザラ』!!」
2倍速の高速詠唱で連続魔法を唱え、
1度目でアントリオンを氷漬けにし、2度目で粉砕する。
だが。
「あ…………ごめん、つい。
…アントリオンはもう、美希姉ちゃんの攻撃で死んでたんだよね」
…ビビはここで冷静になった。
トランス1回が無駄になってしまった。
「美希ちゃん、大丈夫?…けど………参ったわー」
「ごめん、美希姉ちゃん…」
「いや、いいよ…ビビがそれだけ必死になってくれたんだから」
しかし…この戦闘で2人がトランスを使いきったことは大きな問題。
トランスは感情次第でいつでもなれるものでもないからだ。
…トランスは奥の手。
3人中2人がそれを使えないとなると…もしもの時に底力が出ない。
だが終わったことは仕方ない。
ひとまずは脚を引きずり、宿へ。
「あずさ殿…」
「はい」
宿につくとなにやら神官があずさを呼び出し、外で話している。
美希は階段に寝そべりながらその様子を見ている。
「解りました」
「…美希ちゃん、ビビちゃん。私達は聖堂で儀式を行ってくるから
ここで待っていなさい」
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