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チラシの裏 3枚目
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そして、一方で美希達はクレイラの町を目指し…
今、巨大な木の幹を登っていた。
「…あんなに痛めつけられても体を真っ二つにされても
フェニックスの尾ですぐに再生するなんて、ちょっと気味が悪いね」
「美希ちゃんは最後まで抵抗してた分随分こっぴどくやられてたわね…
…心臓や頭を突かれてたら本当の死が来てた所よ。」
クレイラは砂漠に立つとても巨大な一本の木で、頂上に街が形成されている。
幹は止むことの無い砂嵐の封印で守られており、
クレイラの民やブルメシアの民のようなネズミ族の一族以外は
全くもって近づくことが出来ない。
「な、何なのアレ!」
砂を使った仕掛けやトラップを越え
町までは後もう少しと言った、幹内部でそれは現れた。
「マアアアアアアアア…」
全身が砂で出来た巨大な上半身。
「魔力で動いているゴーレムかな…」
それは、魔力の篭った球が砂を持ち上げ鎧とした、『サンドゴーレム』だった。
「それなら話は早いの!」
美希はオーガニクスを頭上で振り回し、飛び上がり赤い球に一撃を加えるが…
「ォオオオオオ」
直後に巨大な腕が美希を天井に突き上げてしまう。
「う!」
跳ね返り地上へ。
「わぁぁあ…!」
その下は流砂。砂に飲まれれば下階に落とされ、戦いに復帰することは出来ない。
「掴まって!」
あずさの槍に掴まり、振り上げられなんとか窮地を脱する。
「何のために砂の体があると思ってるの。
あの赤い球は確かにコアだけど、攻撃されたら反撃くらいするわ」
「じゃあ…」
「倒すには一度体ごと攻撃して動きを止めるしかないの…ビビちゃん!」
「『ブリザラ』!」
幹の中で手に入れた『氷の杖』でビビが魔法を放つ。
コアを中心として放射状に氷の槍がが生成され、サンドゴーレムの体を隅々まで凍らせ、貫く。
「オオオオォォォ……」
サンドゴーレムが崩れ…赤い球だけが残る。
「ビ、ビビビ…」
魔力を周囲に発し、また体を作る気でいる。
「そうはさせないわ!」
あずさは槍を突き出し、コアを串刺しにし…
「さっきのお返しだよ!!」
あずさが放り投げたコアを美希が両断。
サンドゴーレムとの戦いは終了…
幹内部を抜け、太い太い枝を登っていく。
「…看板!」
「どうやらこれで到着ってことみたいですね。…ふう、みんなご苦労様」
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