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チラシの裏 3枚目

950im@s fanasy9 第二章 第二十五話 1/3:2009/12/04(金) 03:27:00 ID:HC8SUv9o0
「で?うさちゃん。それで、その…カーカーって人が白金の針をくれるのね」
「ピヨちゃんです」

大急ぎで酒場に戻り、律子に報告。

「ピヨピヨだかチュンチュンだか知らないけど。
 このタンタラスがお情けをかけられるとはねぇ」

「ま、いいや…つまり、お姫様のお守りはまだ終わってないってことね」
「…うん、そうなるね」

「じゃ、とにかくお姫様。白金の針のためにそのカッコウのところまで頼むわよ」
「ピヨちゃんです」

「…はい」
「ひとまず一休みしてから行きなさい そのポッポって人もそうすぐには準備出来ないでしょうし」



休憩の後、トレノの門近くにある巨大な塔…ピヨちゃん先生こと小鳥の家へ。
喜び勇み猛スピードで駆け上がり、塔の最上階へいち早く到達したのはドリル。

「おお、雪歩様。
 すみませんね、こんなむさ苦しい所までご足労頂いて」

そこは、ごちゃごちゃと物が置かれた…
巨大な球体が支配する部屋。

「昔の喋り方でいいですよ、音無先生…
 こちらにお住まいなんですか?」

「いいんですか?…えっと。それじゃお言葉に甘えまして。
 ええ。アレクサンドリアを離れ、研究費用を出してくれる人を探して転々としてたのよ
 で、行き着いた先はやっぱりというか何というか、この富豪の町トレノってわけね。」


「けど、可愛く育ったわねー雪歩ちゃん。
 また会うことが出来て、先生嬉しいピヨ」
真も到着。
「小鳥さん!元気そうで何よりです!」
「あ。そういえばさっきは真ちゃんも一緒だったかしら」


「騎士としてあるまじき行為だったと、反省してます…」
「千早ちゃんもだけど、真面目な子よねー全く…止むに止まれぬ事情があったんでしょ?
 あ。それより。白金の針は用意しておいたから、持ってっていいわよ」
「それじゃ頂きますね」


「この無礼者!お礼くらいきちっと言うんだ!」
「まぁまぁ真ちゃん。そんなことはどうでもいいから…」

そして、ドリルは最上階の部屋一杯に広がる、巨大な球体について聞いてみる。
「小鳥先生、これは…ガイア儀ですか?」
「?」
真には言葉を言われても全く理解できない様子。


「そうよ。私達が暮らすこの星…『ガイア』を模して作ったものです」
「それを教えてもらったのは、小鳥先生にですから」
「え?いや、これが世界となるとボクら落っこちちゃいますよね…」


「覚えててくれたんですね。私の拙い話など…」




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