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チラシの裏 3枚目

945im@s fantasy9 第二章 第二十三話 2/3:2009/12/01(火) 02:41:34 ID:ytoRB6A60
「お久しぶりです、実は僕達タンタラスはあの後、魔の森を抜けて…」

「性懲りもなく姫様を浚いにきたかああああ!!」

「真ちゃん!!やっと再会できた知人とくらい話させてよ…!」

真は引き下がらない。
「いやしかし、知人などとそのような!奴らは姫様を…」
「菊地真っ!!」
「ごめんなさい」
ドリル…いや、アレクサンドリア王女の一喝。真はしゅんとなってしまう。

「…ごめんなさい。
 もしかして、魔の森で石になってしまわれた方を助けに?」
「そう!伊織ちゃんを助けるためにここにいるってわけなんです」


「通常の金の針では治らなかったそうですけど…
 何か、方法が見つかったんですか?」

「アレクサンドリア行きー!アレクサンドリア行き列車がまもなく到着いたします!」
「…どうせだし。列車の中で話しませんか?」

列車のホームへ向かう。
「気をつけてねー!絶対トレノに行って伊織ちゃんを助けてあげてねー!」

涼と別れ、うさちゃんはドリル、真と共に列車へ。



「…うささんの目的もトレノなんですか?」
「ええ。伊織ちゃんを助けるために。
 『白金の針』を手に入れるためなんですよ それがあれば、通常の金の針では治せない
 伊織ちゃんの石化を治すことが出来る。
 …で、今度はこちらから聞きたいんですけど、美希ちゃんは一体どちらへ?」


「…リンドブルムで別れて、私達だけで来ました」

「あー…随分あっさりしたもんだね。
 誘拐の用が済んだらさよならって…」
「違う…!私は、美希ちゃん達に頼らずに自分達の力で…」

その時。

「!?」


列車が急ブレーキ…そして、停止。
「……何だ!?」
運転手の声が聞こえる。

「おーーーーい!そこにいたら危ないぞーーーー!!!」


「…どうしたんですか?」
「列車の前に、飛び出してきた人がいるんですよ、あぶないなぁ…」

「私、見てきます!」


ドリルが列車の外へ。
「お、お待ちを!」
「…」
真とうさちゃんも列車を降りる。


そして、線路の先で見たものは……
「…!!」


ボロボロになった、片方だけの青黒い羽。
引きずられた足。
折れた三角帽子。

「…黒のワルツ3号!?」
「…な、何ですかアレ」


ノイズ混じりの声で、三日月の杖をつきこちらへ向かってくる。
「ヒギュッ…にんム…おウじょ…ユウかイ」
…まだ彼は誘拐を諦めていなかった。


「……お、お前…!!」
「じゃマスルものワ……しょウキョ!」




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