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チラシの裏 3枚目
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…後に残ったのは雪歩と真のみ。
「うわー、みんなだらしないなー…それでは、ボクも失礼して…」
「飲んだら寝ちゃうよ真ちゃん!!」
「!?」
緑茶を喉に詰まらせる真。
「まさか、姫様…」
「うん。皆には寝てもらったの」
「…一体何を…」
「…表彰式の前ね、高木王は黙っていたんだけど…
兵士の人達が話しているの聞いてしまったの」
「…聞いたって…何をです」
「…姉様が、アレクサンドリア軍がブルメシアに侵攻したらしいの」
「…春香様が!?」
「千早ちゃんの軍隊だけじゃなく、あの黒魔道士たちも一緒にいるみたい
私を狙うなら、リンドブルムに来るはず。
…けど、狙ったのはブルメシア。……姉様は、霧の大陸を支配するつもりなのかもしれない」
「…まさか、春香様がそのようなことを…」
「ブルメシアの兵士が城の前で血まみれで倒れてた、って言ってたもの…もう、認めるしかないよ」
「では、姫様は…」
「姉様を止めるんです!私達で… アレクサンドリアに戻りましょう
今まで、ありがとうビビ君 …美希ちゃん。」
「お、お待ちください姫様ーーーー!!」
全員が目を覚ましたとき…すでに二人の姿はなかった。
「…美希ちゃん、起きなさい…いつまで寝ているの…?」
「あふぅ…あ、あずさ…
…!!! …ドリルは…まこっさんは?」
「…部下から、話を聞いている。…これから、君達に話そうと思う」
高木王の、重い虫の口から…言葉が発せられる。
「……アレクサンドリアとブルメシアの戦争…」
あずさは眉を寄せ、拳を握る。
「いずれ我がリンドブルムにも飛び火するだろう『ブリ』…
…こちらからアレクサンドリアを攻撃するような真似は出来ない『ブリ』
我らに出来ることはブルメシアの援護だけ『ブリ』。」
「…狩猟祭優勝者に行ってもらいたいと思っていたが
やよい君はもう行ってしまったようだ『ブリ』」
「ならミキに頼めばいいの!ミキが今大会の事実上の優勝者だもん!!
…ドリルを危険な目に遭わせたくないの!」
テーブルを叩く美希の目は真っ直ぐ。
…すると高木王はテーブルに、霧の大陸の地図を広げる。
「…うむ。そう言ってくれると思っていた『ブリ』よ
君達には、危険だろうがブルメシアへ向かってもらいたい『ブリ』。
アレクサンドリアの…春香君の暴走を止めてくれ『ブリ』」
リンドブルムから広がる大平原…その先に山。
「うんっ!絶対にドリルを取り返して、ドリルの悩みの種も解消して、誰も死なせないの!」
「簡単に言うわねー美希ちゃんも…」
そしてその山の向こうに広大な砂漠…そして、ブルメシア。
「ボクも止めたい。黒魔道士の人達は、喋れなくて大人しいのに戦争に利用されてるなんて、
可哀想だよ!」
「…こんな姿でも私は国の主だ『ブリ』。国に残らなければならない
君達、ブルメシアを頼むよ!」
「はいなの!!」
高木王から、美希本人への、国家レベルの大きな依頼。
美希はオーガニクスを振り回し…
颯爽と昇降機に乗るのだった。
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