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チラシの裏 3枚目

911im@s fantasy9 第一章 第十三話 2/3:2009/11/27(金) 03:06:19 ID:7syrjvxY0
「……全く何も聞いてないんだから」
そう言うと美希は甲板後方の、操縦室へ入り…
「はいはい、ちょっとどいて欲しいな」
舵を取る三角帽子をどかせるのだった。





「…何か、動く方向がおかしい気がするな…
 美希、何か変な…ああああああああああああああああああ!!!」


「ふんふふんふーん、なの」
真が再び上がると、そこには舵輪を握る美希の姿が。
三角帽子の船員は無言で美希を見つめている。やっぱり航路が変わると困るのだろう。


「…お、お前!!み、美希!!何をしている!どこに向かってるーーー!!」
「気にしないで欲しいな」

「このっ!!」
真は美希を捕まえようとするが…
「ほい」
くるりと回転、操縦室の外へ。
「こら!!」
「よっと」
追いかけてきた真とクロスするように飛び、また操縦室へ。
「えい!!」
「ほっ」
尻尾を引っ掛け天井にぶら下がり
「こっのー!!」
「あふぅ」
突撃してきたところをささっと避けると真は激突、倒れてしまった。


「さてー、これより当飛空艇はー、『リンドブルム』へとー参りまーす」
「リンドブルム!?
 そういえばお前達、リンドブルムの劇団員だったな…
 ええい、姫様をお前達の母国に連れ帰る気かぁ!!」
そう言って真が起き上がった時。


「……カカカ」
甲板の先端に、何者かが出現。


「このままリンドブルムへは行かせぬぞ…」

長身の体に纏われた、全身が青き、鳥のような羽で覆われたローブ。
三日月形の頭をした杖。
2号より更に大きな、青黒い翼。
三角帽子。
「…あれは」
「…さっき倒した奴の仲間か!?」
真が言うと、
次々に、船員の三角帽子が甲板へ飛び出してくる。

「何があったの!?」
ドリルとビビも。


「…!?」
そして、三角帽子に囲まれた。まさかすべて罠だったというのか…?
「プログラミングが行き届いているようだな
 そうだ!姫をこちらへ連れて来い」

…しかし。
「…」
ドリルとビビを美希と真の元へ行かせると…
向き直り、船員達は全員、青黒羽の三角帽子の方を。

「…何」
全員が詠唱……

「まさか!!」
魔法を全員で一斉に唱える。
ファイア、サンダー、ブリザド。
魔法が次々に放たれ、大きな三角帽子を攻撃していく。

「…ほう。私に逆らうというのか 所詮、量産型に過ぎぬお前達が…」
そう言うと杖を振り上げ…


「この、雷属性特化の、黒のワルツ最強『3号』に!!」
魔法を唱えた。




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