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チラシの裏 3枚目
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アレクサンドリアからの第二の刺客も退け
一行はカーゴシップに乗り込む。
…最も真は信じていないようだが。
「しかしあいつらは一体…」
「考えてても仕方ないよ…さ。カーゴシップに乗ろ?」
カーゴシップの入口へ続く梯子。
ビビが最初に船内に入り…続いて真。
「じゃあ次は私が乗りますね…」
ドリルが梯子を登った瞬間に…
「あ!!」
カーゴシップが走り出し、離陸。
「ああああ…あ!!」
美希は全速力で走り…梯子に飛びつく。
「ひゃあ!?」
「あっ♪」
と思いきや、手がついた先はドリルの胸。
「ふむふむ…」
「もう!!」
感触を確かめていると、ドリルは怒って登っていってしまった。
「…えっと、あの…ごめんねドリル」
「別に私怒ってなんかないけど…」
「…暫く話しかけないほうがいいかな」
膨れっ面のドリルはさておき、ひとまず船内へ。
「…ビビ、どうしたの?」
中で働いているのは、ダリで作られていたのと同じ三角帽子の人形達。
「……ボク、嫌われてるのかなぁ…」
「嫌われてる、って…」
無言で作業を続ける三角帽子たち。表情も余計な動作も感じられない。
「何を話しかけても、何回話しかけてみても、ダメなんだ…」
「……でも、ミキにはこの人達が心を持ってないようには見えない。
…話しかけ続ければ解ってくれると思うよ」
「そう、かなぁ…」
「…うん。そうだよ
…じゃ、これからまこっさんの様子を見てくるね
このままだとミキ処刑だし」
そう。カーゴシップがゆく先は高台の王都アレクサンドリア。
…あんな方法を使ってきた国が、王女雪歩を戻してただで済ますとは考えづらい。
「長かった道のりだが、漸くアレクサンドリアに着けるな…
外の世界に憧れていた姫様も、これで満足なされただろう。
…それにしてもとんでもない奴だった、タンタラス一味め…
美希の奴は、帰ったら必ず…!!」
甲板の上で、真は何やらぶつぶつ独り言を話していた。
「…いや、奴はこの旅の最中は協力的だった。
奴がいなければアレクサンドリアには着けなかったかもしれない…
……元凶とはいえ、刑を軽くして頂くよう進言するのが騎士としての務めだな!」
その時。
「まこっさーん、どうー?空は気持ちいい?」
「美希!覚悟していろ、帰ったらお前は死刑だからね!」
得意気な顔で真は入れ替わるように船内に戻っていった。
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