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チラシの裏 3枚目
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「あ、あの!わたしたちになにかごようですか?」
続いて出てきたのは謎の人形のような小人。
先ほどの少女にどこか似ていて、白いワンピースに黒くまん丸い2つの瞳と、三角の口、さらさらとした茶色の髪…
そして何より手に持ったらせん状の武器が目を引く。
「あの、お名前は…?」
「雪歩王女、硬い硬い…普通の女の子みたく」
「そうおっしゃられてもどうすれば…」
「もー…」
ここは美希が代わらずに、雪歩に練習がてら。
耳打ちで台詞を吹き込む。
「ねえ、君はなんていう名前なのかな?」
「いい感じいい感じ!」
雪歩はぎゅっとした。
「『ユキポちゃん』!
この国のお姫様にあやかってつけられたの!」
「……」
通りで。
…この名前をつけるとなるとやはり名前として捻りがない。
「…じゃ、じゃあこの手に持っているのは何ていうの?」
「こ、これはね…『ドリル』!」
「『ドリル』…っていうんだ…」
そのらせん状の物体をまじまじと見つめる。
「ありがとうねユキポちゃんちゃん。
引き止めてごめん」
「あっちにともだちがいるからわたしいくね!」
こうして小人の少女はとてとてと走っていった。
「全く!変装しないとすぐにバレるヨー!」
「だってまさか1号が敗れるとは思わなかったデスよー!」
遥か彼方で聞こえる黒幕たちの言葉が聞こえるはずもなく。
「決めました!! 私、これから『ドリル』と名乗ることにします!」
「!?」
決まった珍妙な名前と共に、美希、ドリル、真、ビビの4人はダリを目指すのだった。
たどり着いたダリは風車がシンボルマークの、のどかな農村。やや狭く過疎ではあるが。
「ああー、案外かかったね!」
「霧のない地域のモンスターも侮れないものだね」
「霧の大陸最強のモンスターは霧のない場所に生息していると聞きます
…霧がないからと安心は出来ませんよ真ちゃん」
「…ドリル」
「あっ!! …えっと、それでは…それじゃあ…宿屋を、探しましょう、よ?」
「うんうん♪」
この町でドリルは普通の少女の言葉を練習することに。
まずは宿屋へ。
「…お。旅のご一行さんかい 当宿へ。 一泊40ギルになりますが…
……!?」
宿の主は一向をまじまじと見つめる。
「…ご主人、ミキの彼女が可愛いからって見つめられても困るなー」
「美希ちゃん!?」
「貴様!?」
「…あ、ああ…いや申し訳ない …ささ。こちらのお部屋へ 占いなんかもありますのでご都合がよければ」
「…雪歩のこと、バレたのかな」
「だ、だったらどうしよう…」
「まずないと思うんだけど…ミキ達でドリルを守ればいいよ、ビビ」
何も知らない彼女達は…宿のベッドにひとまずの休息を取るのだった。
「…おい、何だありゃ…何時の間に逃げ出したんだよ」
「ええ!?ウソだろう、そんな報告は…」
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