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チラシの裏 3枚目

899im@s fantasy9 第一章 第八話 1/2:2009/11/25(水) 03:54:08 ID:aT9CEP/c0
「クックク…黙っていれば眠ったまま死ねたものを…」
魔道衣の色は赤。
前屈みの体勢で、手に鐘を持っている。


「邪魔者は排除させてもらうぞ…ククク…」
けらけらと笑うと、美希の背にウォータの魔法を発動。
水の塊が弾け、一瞬にして氷結…氷の壁を作り出す。
「我が名は氷属性特化の『黒のワルツ1号』
 氷漬けにして殺してくれよう…」



「この洞窟に満たされた氷の力を我が魔力とあわせれば…こんなことも出来る
 氷の魔人『シリオン』を呼び出すことがな!
 『ブリザガ』!!」



そう言うと巨大な氷の柱が黒のワルツ1号の隣に出現。
辺り一面を絶対零度に氷漬かせ…

その内部から、巨大なモンスターが現れ、氷柱を粉砕し飛び出した。
「『シリオン』…!?」


見た目はウロコに覆われた氷の龍。
大きなヒレのような翼と、尾びれを持ち…コアが青色に輝いている。

「…」
味方はいない。美希一人でシリオンと黒のワルツを相手することとなる。



「…オオウ!」
シリオンは翼で大きく美希をはたき攻撃。
「うぁ…」

「ブリザド!」
1号は氷を落下させ追撃。

「……どうした?攻撃してこないのか」
「はぁぁ!!」

黒のワルツ1号を攻撃。
恐らく…大した体力ではない。


「力押しでなんとか出来ると踏んでいるか
 …まぁそれも間違いではない。…こんな場所で、なければな」
「コォォォォ」

シリオンもブリザドを詠唱。
「…ぁ…!!」


「………う」
「どうした、その程度か!?」
1号は詠唱へ。

ブリザドと踏み、美希は上を見上げ、素早く避けようとするが…
「バカめ!!」
地面から吹き上がる灼熱の炎。
「ウソ!?」
溶ける足元から、火がつきながら飛びあがり…身についた火を払うべく地面を転がる。


「無様じゃないか…
 私がどうやってこの氷の洞窟のモンスター達と渡り合ったと思っている?」
冷たい場所に住むモンスターには炎の魔法…当然の理屈。
というより、ここに来るまでに美希たちも行った戦法。


「はぁっ!!」
跳ね起き、シリオンに向かい一撃。
「コォオオオオオオオオ!」

シリオンのコアの色が青から黄へ。
「ははははは!!」
1号はシリオンがダメージを受けたにも関わらず、笑っている。
その意味は数秒後に解ることとなる。




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