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チラシの裏 3枚目

893im@s fantasy9 第一章 第五話 3/3:2009/11/24(火) 03:33:22 ID:pjKpQq.E0
「……な、何なんだよこれ…」
「美希さん、見て!!」
「あれは…!!雪歩王女!」

そこには、胴体だけで体長5mはあろうかという巨大な花のモンスター。
中央部には小さな口が開け、幹が太い胴体を構成、プリゾンケージとは比べ物にならぬ太さの腕…枝が、針のように4本。
「植物達のボス…さしずめ、『プラントブレイン』って所かな」

根は広く広く、どこまでも繋がり……
森全体を覆っているかのようにさえ思われた。

「ギョォオオオオオオオオオオオオオ!」
うねりだす体。
「来るぞ!!」



真が構える。
だがその時、すでに美希の体は動いていた。
「はぁ!!」
近づき、枝を次々に切りつける。


「さぁ、事前の作戦通りに行きましょう、ビビ殿!」
「は、はいっ!!」

「え!?何か秘策が?」

「今こそ、敵の目に物見せてくれてやる!『魔法け…」
そう。真の秘策はビビとの連携攻撃『魔法剣』
真の腕力から繰り出される剣のダメージを、植物の相手に対し
ビビのファイアで強化され、二倍の効力で与えようと言うもの。

しかし。
「ギャウウウ!」
突然、雷がビビを直撃…ビビはばたりとその場に倒れてしまった。


「…ビビ殿ー!?」
魔法剣は失敗。
美希は再び動き、メイジマッシャーで本体根元に傷をつけるも…


「……ダメみたい」
大した傷にはならず。


「キュリリリリリリリ」
左の枝で真を串刺しに。
「…うぬ……!!」
鎧を貫通…真の体から一気に力が抜ける。


「まこっさん!!」
「変な名前で呼ぶなよ!! …仕方、ない」

美希が枝を攻撃、枝を真の体から抜かせ、回復しようとするが…
「お前の助けなんて要らないよ!!」
真は強がり…

「この状態だからこそ、コイツに大ダメージを与える手段がボクにはある!」
剣を振り上げた。


「我が必殺!受けてみろ『サガク剣』!」

己の力を最大限に発揮。鎧が血の赤に滲みつつも敵に向かい…
「ああああああああああああああ!!!」
グサリと一刺し。
「…ダメか…」

プラントブレインはまだ体力が残っていた。
「キュウウ!」
右の枝で真を攻撃…
「させない!!」
しかし、そこに美希が真を突き飛ばし、代わりに貫かれる。
「う…」
「何をしてる…それで罪が償えるとでも…」
「まこっさん、女なんでしょ!?だから…かばっ…」

美希はそのまま、その場にうずくまり…全員がピンチ。



そんな時だった。
「ったく、見てらんないわね!!」

鬱蒼とした森の中…一筋に輝く額の光。




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