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チラシの裏 3枚目

891im@s fantasy9 第一章 第五話 1/3:2009/11/24(火) 03:32:00 ID:pjKpQq.E0
「で、君ビビって言うんだって?」
戦いの前に、容態を見るべくビビの元へ。
「あ、助けてくれてありがとう…」
「いやいや。巻き込んだのはこっちだし、ビビの魔法がなかったら危なかったと思うな」

黒魔法といえば、モンスターが使うのはままあることでも、
人間が完全に使いこなすとなれば威力は桁の違うもの…
完全に使いこなすことが出来るは兵でも難しいとされている。

ビビは帽子を直しベッドから起き上がる。
「…黒魔法を使える子供なんて凄いね」
「そ、そんなことないよ…」


「…小さいの、気にしてるの?
 あれだけの凄い魔法を使えるなら、もっと自信持っていいと思うよ
 男の価値は見た目じゃない!夢とハートの大きさで勝負するものだと思うの」


「…うん、有難う美希さん…… でも僕のせいであの人が……」
ビビは、雪歩が連れ去られたことを気に病んでいた。

「ミキ達で何とかするから、そこら辺は気にしないでいいかな
 あ。それとさん付けとか堅苦しいから呼び捨てでいいよ?」
「あ…うん。」

そして美希はそのまま真を監禁部屋から連れ出し、律子の元へ。


「…律子」
「大層な理由なんて、要らない。
 あんたが助けたいだけ。あの子が凄く可愛かったから。そんだけで十分じゃない」
律子はすでに、大剣を手にして待ち構えていた。

「全力でかかってきなさい!!」


入口前の長細いホールで、対決が始まる。


「とぁ!!」
律子が独特の掛け声を発し突進、剣を振るうが…
美希は天井のランプに尻尾を引っ掛け移動、律子の真上からメイジマッシャーで一撃。
「尻尾人間を相手にするとやっぱりこうなるわけね…でも」

そう。美希には生まれつき尻尾が存在する。
アクセサリーなどではない。…生まれたときから、自らの意思で動かせる体の一部。

最も、人間離れした体を持つ亜人はタンタラスのみならず、世界中に広く分布しており
美希は極めて普通の人間に近い体といえた。

「それは予想してた!」
防御され、弾かれたところに
「はぁ!!」
メイジマッシャーのもう片方を投げ律子の頭に直撃。

ヘルメットに突き刺さったメイジマッシャーの柄を持ちそのままぐるりと持ち上げ投げ飛ばす。
「あいたたた…」
「降参?」


「冗談でしょ!」
剣を地面に突き刺すとそこから衝撃波。
「!!」
「どうせもうすぐ出て行く劇場艇なんだし…思い切り暴れてやろうじゃない!」


衝撃波に当てられ、美希は脚を怪我。
「だらしないじゃない!?」
体を回転させ、体を捻り攻撃…しようとしたが

「あ!?」
床に転がっていた壁の破片につまずき、こけてしまい…

「えい!!」
美希のメイジマッシャーでの一撃で、律子は倒された。



「…くううう…!!」
起き上がると律子は美希の頭を手でバスンと1発。
「いい腕してるじゃない!」
2発。
「姫様のことは」
3発。
「あんたに任せた!はーーっはっはっは!」
床に体がめり込みながら、頭を押さえ美希は勝利を喜ぶのだった。




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