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チラシの裏 3枚目

890im@s fantasy9 第一章 第四話 3/3:2009/11/24(火) 01:45:29 ID:pjKpQq.E0
「…美希の奴に感謝することね
 あのまま行ってたら、あんた…死んでたわよ」

ビビが目覚めたのはベッドの上。
伊織の顔がありました。
「あんたは毒ガスじゃない…アイツに種を植え付けられてたみたいよ
 …全く魔の森の植物と来たら…
 で、あんた名前は?」





その頃。
「…雪歩王女を助け出したい…って?」
ボス、律子の部屋に美希はいた。


「…………ま、あんたの性格ならそうしたい気持ちも解る。けどね」
「けど…?けど何だっていうの、律子ボス」


律子は窓の外を眺めていた。
「…まだ…動くには早すぎるのよね 劇場艇から持ち出すべき物も多いし…
 休息が必要な者だっている。…王女のことはその後からでも」

「それじゃ遅いよ!」
「じゃ諦めること」


一見、律子の言葉。
「…フン、そんなに可愛い子だったっていうの?またいつものあんたの癖でしょ」
「そりゃ可愛かったけど…違う!助け出せるかもしれない命を放っておけないだけ」

…しかし律子は変わらず。
「…でもダメ」
「律子!!」



「単独行動は許さない。仲間が最優先。
 あんただってこのタンタラスの一員なんだから 解ってるでしょ!」
「…なら!!」



美希は背を向けた。
「それならタンタラスを抜ける!ミキがいなくてもみんなの面倒は見れるでしょ
 これから、今閉じ込められてるあの隊長を連れて行く!」

「へぇ…抜ける。軽々しく言うじゃない」
「もう、決めたことなの」

「……うん…なら、解ってるでしょうね …タンタラスの掟
 …1Fのホールで待ってるわよ」

律子は、バンと美希の肩をその厚手の手袋をした手で叩くと…階段をそのまま降りていった。
「覚悟しときなさい!」

タンタラスの掟…ボスとの決闘。しかしその声はどこか…
「…」
嬉しそうにも聞こえた。




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