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チラシの裏 3枚目

884im@s fantasy9 第一章 第三話 1/4:2009/11/23(月) 01:48:59 ID:v1B5.7GQ0
「誘拐してくれ、って…そんなあべこべなの…」
「お願いします…」

その目つきは至って真剣であり…
国始まって以来の美姫に手を握られたこともあり、美希はしどろもどろ。


「姫様ー!こちらですかー!」
聞こえてきた声はプルート隊隊長、真のもの。

「…追っ手が来たようです」
「何か訳アリみたいだね、それじゃ…… よし、ここは一つミキに任せて」



膝を突き、美希はお姫様を見上げると…
「それでは王女様…
 これより、私めがあなたを誘拐させて頂きます」
照れ隠しに顔を10度傾けウインク。
丁寧な口調で、両者合意の下の誘拐を始めるのだった。
…長い長い、運命が…ここに始まりを告げる。



「こっちに来て、美希ちゃん!」
「ひゃああああああ!?」

現れた涼に怯える雪歩。
「…一瞬で涼の性別がバレるなんて…何てお姫様なの」
涼に招かれるままに作戦会議室へ。



テーブルをどかすとそこには下階への穴。
「こんなこともあろうかと、こういう抜け道を作っておいたの」
3人が落下。


「こっちです、隊長!」
それから数秒の後にプルート隊隊長と隊員が到着。


「うむ、君から先に行ってくれ!」
真隊長が部下を先に穴へ向かわせると…

「あ」
穴に突っかかり通れなくなってしまい。

「…す、すみませぇーん、通れないみたいですー!」
「何やってんだよ!! …仕方ない、ボクはあっちから回る、君は何とか通ってみろ!」

結果、大きなタイムロスに。
「…ククック…」



しかし到着は意外に早く、
地下動力室へ向かおうとする彼らの前からは隊長、後ろから隊員…はさみ打ちに。
「いい連携プレイだ!プルート隊始まって以来の活躍だぞ!」
しかし、傍目に寂しいことを言っている真の感動は一瞬のことだった。


「おっと、隊長さん、この先には行かせられないわね」
「な!?」

隊長に剣を向ける隊員…そう。
隊員は伊織の変装。
「お、お前ら…!!」

「お姫様をお守りするのはミキたちなの!」
美希、涼、伊織。
3人がかりでの戦いが始まるが…




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