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チラシの裏 3枚目
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「待ってくれ、美希。…俺だ、…信じてくれ」
「……ハニー………そんな」
「ああ。そうだよ ごめんよ美希。…また、一緒に暮らそう…おいで、」
謎の男『ジョーカー』が、忘れられし聖堂で確保されました。
燃え盛る教会を背に、美しい草花が生い茂る中で。
それは…美希の恋人では、ありません。
…美希の恋人なる者は、とっくとのとうにいなかったのですから。
倒れていた男は…他ならぬ、『ジョーカー』でした。
「…ミキ、一体何をしていたんだろう。
何も知らずにいれば、ただの不幸な女で済んだのにな。」
見渡すは山麓。彼女の悲しい背中を…空に舞う花びらが隠していました。
「…私には、美希にかける言葉なんてない。…未来を予測できる者なんて、いないんだから。」
「…泣いてジョーカーの仮面を銃で割って、プロレス技かけたら、何だかスッキリしちゃった。
ね、律子さん。次のお仕事いこ!」
「私はあんたのプロデューサーかっていうの…
…その顔で、まだ戦うつもり? メイクも取れて、せっかくの顔が台無しよ
…もうあんたは何も背負う必要なんてないの」
「……そう。…ミキ、律子さんのこと、絶対忘れないの!」
「忘れていいわよ?
…ううん、忘れなさい… 全部。 星井美希は、アイドルの仕事だけをしていた。
グラディウスなんて組織に属していたこともないし…これからは、自由。」
「自由、なの?それじゃあ…」
「美希?一体何を………ナイフ?え、あんた何を……
あ、あー…髪を短く………いや、だから一体それは何で… …え?」
「次の仕事ならまだあるって思うな やよい達のこと、忘れてるわけじゃないでしょ?
こんな泣き崩れた顔は、アイドルの方こそ向いてないの。暫く他のことしてたいな」
「…あーいや……アンタも行くの…?ピヨさんに怒られちゃうところだった」
「律子さん、ピヨさんのこと随分気にかけてるね…何か変な感じー…」
「なワケないでしょ!! …まぁともかく。んじゃムスペルニブル行ってみる? はいおにぎり」
「ありがとうなの!」
「…でその後は」
「やよいの手助けしながら考えればいいかなって思うな♪」
「…春香……よくぞ私を倒しました …やはりあなたも私の血を分けた…娘」
「………どこから声を出しているんですか …歌田音!」
「あなたには権利がある。永遠に世界を支配する力を手に入れる権利が。
孤独でしょう、悲しいでしょう …その身の不幸を、地の果てまで振りまきなさい」
「そして、全ての者をその力で支配しなさい 魅力でも、魔力でも。
同性も異性も全てあなたの元にひれ伏すのですから」
「……」
「残り70年の命と、永遠なる幸福。…選択の余地など」
「…いやです。私はあなたのコピーじゃない
私は… …私は、雪歩が愛してくれた私でい続ける!!」
ファシナトゥールを支配する妖魔の君、歌田音が春香により倒されました。
一方的に与え、奪い続ける永遠の時間の愛より、
愛した者が愛してくれた者で居続ける有限の時間の愛を…彼女は選んだのです。
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