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チラシの裏 3枚目
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あずさが、全員を消し炭にする最強の陽術『超風』を唱え始めたその時でした。
「ああああああああああああああ!!」
羽の抜けたやよいが猛スピードであずさに突進、パンチを仕掛けます。
「…」
激しい音と共に命中。
………ですが最早その程度の攻撃は少しのダメージも与えはしません。
「…目障りです」
あずさの手がやよいの小さな体を貫きます。
…しかし。
それと同時に、もう片方の手であずさの手を掴むことに成功しました。
「……『キラメキラリ』!!」
力むことすら出来る体でのありったけの声。…指輪の力が……発動しました。
それは緑の指輪…生命の指輪。
「……!!」
緑の光に包まれ、全員の傷がみるみるうちに回復。
「やよいちゃん…!?」
「やよい……」
「危険だ…下がって!!」
「もう、打つ手はないんだ…!」
あずさの誤算。しかし、表情は変わりません。
「流した血は元には戻りませんよ」
やよいに零距離で『超風』。
超高熱源から発せられる炎で、復活した全員が焼かれます。
「ああああああああああああああ!!」
4人とも吹き飛ばされます。
「…………!!!」
やよいだけは手を掴み…吹き飛ばされる直前に何か叫んでいました。
「………もう一つ指輪を使ったようね」
貴音から手に入れた『神秘の指輪』
金色の光が全員を覆うと……
「魔力が……満ちてくる!?」
「…戦える…力が湧いてくるわ」
「……………最後の指輪の力…なの?」
「…でも、やよいはもう……!」
「高槻さん!!」
そこに千早が駆けつけます。
…超風から逃れることは出来ず、皆瀕死のようですが。
「『生命の雨』…!」
命を削っての最大の回復術。
やよいが、真が、春香が、ピヨさんが、ルージュが…皆一瞬にして傷が塞がり、立ち上がります。
乳飲み子に栄養を与える母乳の原料が血であるが如く…
生命の雨は…血を、涙を、汗を…生命の源たる命をすり減らせ他者に与える美しい雨を降らせるもの。
…千早は一人、枯れ糸が切れた人形のように尽きてしまいました。
「…………みん…な…」
立ち上がったやよいは皆を見回します。
息すらせぬ千早を除き13人。
再び戦う準備が整いました。
「生命力の回復を二度…仲間も揃い、技や術もまた放てるようになった…。
いい流れですね…一瞬でその望み、崩して差し上げます」
…真っ黒な指輪の力が……9つの指輪の力を一つにまとめ、
あずさの体に9色の力を蓄え始めました。
「…この術は、最強の術です。」
あずさの内部に…膨大な力は集まり続けます。
「防ぐことはおろか、凌ぐことさえも不可能な術。」
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