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チラシの裏 3枚目
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「随分騒いでくれたようだね」
中で待っていたのはサングラスの男。
「おじさんとジョーカーの接触はバレてるの…ジョーカーはどこに行ったの」
トリニティの官僚と思しきその男に聞くと…
「…そうだな。バレているだろうね
何せ、それは私が送ったものだからな」
「…!? …じゃ、じゃあこれはもしかして…罠!?」
「そう。罠だ
ジョーカーの奴にはキューブのありかを示す暗号文を渡していてね
キューブがヨークランドの奥地、『忘れられし礼拝堂』にあると言っておいたよ」
言っておいた。その言葉の意味を美希も瞬時に理解します。
「…罠って、まさか」
「そうだ。そんな場所にキューブなどあるはずがない。
ジョーカーは我々としても排除したい敵の一つだからな …君達を利用させてもらうことにするよ
悪い話ではあるまい」
「…」
美希は応じるつもりではあるようですが。
「聞きたいことがあるの。」
「何かね」
「…キューブって何?」
「トリニティの軍事機密だ、これには答えられんよ」
「…じゃあ、ジョーカーの正体」
「それは君の方がよく知っているはずだと思うがね」
「むー…じゃあ何でミキたちのこと知ってるの!」
「私はこのポストに就く前はトリニティの諜報部門の責任者だったからね
『グラディウス』のことは前々から知っているさ」
男がワイングラスを手に立ち上がった…その時。
「…この音は… ふむ。君の仲間がどうやら到着したようだよ」
「何かの役に立つだろう。これを持って行きたまえ
…何、発信機などつけとらんよ」
男は何かを美希に向けて投げ渡します。
「…ブローチ……これは…羽の生えた…人?」
「私の故郷にある伝説に登場するのだよ『天使』という。
…かつて、私が憧れていた人に渡そうとしたものだ
最も、同じ志を持つ私の仲間に先を越されてしまって渡せずじまいだったのだが」
「ま、何でもいいの。それじゃねおじさん。
…ところでおじさん、何て名前なの?」
「 」
爆発の音に掻き消さされ何も聞こえずじまい。
「美希!!」
扉を出るとそこには律子。
「大丈夫だった…? …ジョーカーは!」
「ジョーカーはヨークランドの奥地に向かうみたい」
そして彼女達は走り出します。
「ヨークランドか……街中で決戦だけは避けたいところだったから都合がいいわ」
めがね型赤外線スコープで律子がセンサーをかいくぐりながら。
「あとね、この部屋にいたおじさんにこんなもの貰ったの」
「…天使? …天使といえばヨークランド。
…ヨークランドといえば……えっと…あの部屋っていうと…
……!! あーーーー!!…もう戻れない…!」
「律子さん、どうしたの?」
「うっかりしてた…アイツがモンドよ!響の父親を殺して、ピヨさんの故郷のワカツを滅ぼした!
ヤルートの元部下で、トリニティの情報・警察部門の実質的責任者!」
「ええー!? 撃っとけばよかったの!」
「はぁ…いいー?美希!
指輪の君『四条貴音』に魅惑の君『歌田音』に時の君、
生命科学研究所の『ナシーラ』にトリニティ第七執政官の『モンド』、
ブラッククロスの『Drクライン』にマジックキングダム魔術学院学長…
この辺りの顔覚えておくように!最重要危険人物だから!」
「貴音は勿論覚えてるの」
「忘れられたら困るわよ」
目の前の宿敵を背に、彼女達はひとまずジョーカーとの対決へ向け…逃げるのでした。
「律子さんはキューブのこと何か知ってるの?」
「解らない。多分やよい達の『指輪』と同じく超古代文明の遺産。
…トリニティがそれを破壊できない理由には諸説あるけど…」
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