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チラシの裏 3枚目

802サガフロンティア×アイマス クーンやよい編 第二十五話 3/3:2009/11/06(金) 02:13:37 ID:beqHHDNo0
「……怖い場所ですねー」
「…カードを手に入れるには、剣の音に剣を合わせる必要があります
 ………剣が交わる音がした時に、剣を襖の奥に向かって剣撃を繰り出すんです。
 …静かにしていてくださいね
 そうじゃないと…亡霊たちに襲われますので」


ざわざわと亡霊が群がる音。逃げ場などはありません。


亡霊たちが影となり…様々なものに形を変えます。
その形が剣となったその瞬間に。…その瞬間に。


目を閉じ…精神を研ぎ澄まします。
「…目で見なくていいんですか?」
剣の形になったときに音が鳴る。

「…その必要はないわ。…むしろ、耳で聞いた方が、確実。」
柄に手をかけ…



「はっ!!」
見開き、『燕返し』を一太刀。


「…………!!!」
一直線に澄み渡る刃の音。

…物の怪に邪魔されることなく、剣は一直線に襖の奥の台へ届き…
台が刻まれ、カードがくるくると回転…


「…おっと」
ルージュの手元に収まるのでした。

「これで……4つ揃ったね」

剣、盾、杯、金貨。
…秘術の力が、その場にいる条件を満たす皆のものとなりました。
「よかった。」


しかしピヨさんは、城の奥へと進んでいきます。
「……皆は桟橋で待っていて?私は…用事があるから」

「…私らが踏み入っていい状況じゃないか。すみませんね、ピヨさん。
 ワカツの霊を鎮めるんでしょう?……待ってますよ」



ピヨさんをワカツ城に残し、城の外へ。
城門を出た…そのときでした。
「キタねぇ!」


「誰が汚いって?」
「そういう意味に取るなよ…」

野球帽を被った妖魔が現れました。
白衣を着用した双海同様、このような妖魔もいるということでしょうか。


春香は前に出ます。
「…軽口」

歌田音の側近の一人でした。
「怖い顔すんなよ。死に顔がそんなんじゃ評価もガタ落ちだぜ
 さ。俺にやられたくなかったら他の奴らは帰っていいよー、お疲れさんした」


ポケットに手を入れた軽口の言葉。しかし…その場の誰もが
その場から退こうとしません。

「コイツら…怖いもの知らずってのは怖いねー。
 それじゃ、遠慮なくやらせてもらおうか、半分人間のお前!」
びしりと指を指す軽口。

「春香です!!」
それに対し赤き剣で返す春香。
…戦いの始まりです。




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