したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

チラシの裏 3枚目

772サガフロンティア×アイマス クーンやよい編 第十五話 3/4:2009/11/02(月) 01:37:26 ID:UodpkQDk0
「私は10年前、シュライクで人間として生活を送っていました。
 けれど……ある日、自転車で菊地さんちにお使いに行く途中…

「…馬車に轢かれたんです。妖魔の王、歌田音の馬車に。」


「私は全身を打って、轢かれて…酷い死に方だったって言います。 
 でもその時、馬車が揺れて歌田音がケガを負ったとかで……」

「馬車から降りて私の死体を切り裂こうとした時に、血が私の死体に落ちたそうなんです。
 …私の血と歌田音の血…二つが混ざって、私は……
 妖魔と人間の混血でもあり得ない、世の中にたった一人の『半人半妖』になったって」



「私の死は大量の出血からのDNA鑑定で出されたって言います。
 歌田音は私を自分の城、ファシナトゥールの針の城に持ち帰り… 起きる日まで眠らせていたらしいです。」

「それで…起きるまでが10年、か …重いわね」



「起きた後も歌田音の部下、軽口に後ろから刺されて…死ねなくて。
 …その時に知ったんです。自分の血が紫になったこと。」


律子と千早はお互いを見つめます。
「…人間の血は赤いですね」
「…妖魔の血は青いわね…」


「歌田音は…世にも珍しい存在として、重宝するつもりだったみたいです」

「それから、歌田音の後継者になるべく様々な修行をさせられて
 時には、優しい…歌田音に捕まり妖魔にされ結婚させられた100人の女性の一人だった
 私と見た目の歳の変わらぬ雪歩に…優しくしてもらったりしながら  …私は、そんな日々を耐えていました」


「でも、…雪歩が……そんな優しい雪歩が可愛くて…可愛くて仕方なくて……
 …そしてファシナトゥールの日々が…嫌で嫌で……またシュライクで暮らしたくて!!
 …私、ファシナトゥールを…薔薇と、血と、闇と、怪しい光の支配するあの場所を
 逃げ出したんです…雪歩の手を引っ張って。」


「色んなところにいって、色んなものを一緒に食べました。
 …幸せだった。…けれど」


そうして、済王陵へ行ったあの日に繋がるのでした。
「シュライクに戻って知ってしまったんです…自分が10年前に死んだ人間だってこと。
 化け物だってこと。…私には雪歩しかいないってこと。

 …そんな所に軽口は部下を従えて3度私を連れ戻そうとしました。
 私はその全員を倒して。…それで、油断してました。
 …雪歩を護りきった気に、なっていた。」

「クーロンの裏通りの宿で雪歩を寝かせて、買い物をしてて…」


「戻ってきたらそのときには…。 …宿屋の主人に幻魔を突きつけたら、
 トリニティのお偉いさんに売りさばいたと」




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板