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チラシの裏 3枚目
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「わかる。シュライク最強は伊達じゃない…
気迫、剣を振るう速度、眼力…どれをとっても強い。…私が勝てる相手かどうか…」
ピヨが全力を以って相対するべき相手のようです。
「『天地二段』!」
まずは定番のこの技を。頭蓋骨と骨盤に二度斬撃を加えます。
「く…」
済王伊織はそれに耐えると…
「『龍尾返し』!!」
凄まじい風圧で剣を二度にわたり払う技。
1発…
「かすみ…」
これを避け…2発。
「青眼!!」
返し技、かすみ青眼と龍尾返しの二段目が交差。
「はぁ!!」
そしてかすみ青眼の2撃目で済王伊織を斬ることに成功します。
「…硬い…!! …生半可な攻撃では勝てそうに無いわ…それなら」
技を返したピヨは更に技を放ちます。
「『燕返し』!!」
目にも止まらぬ高速抜刀術で済王の背骨を狙います。しかし…
「『パリィ』!!」
古剣術の流し技でいとも簡単に太刀筋を変えられてしまいます。
「ワカツ流剣術、流石のものね!」
「知っていたの…!?」
「けれど…これは避けられないでしょ!」
「!!」
ピヨさんは防御しますが…
済王伊織は目にも止まらぬステップで距離を縮めた後、
左後方、右、左前方、後ろ、右前方、左、右後方、前と目にも止まらぬ速度で斬撃を繰り出し…
「『多道剣…マルチウェイ』!」
技名を発すると同時に…
「…………!!」
ピヨさんに8つの傷をつけてしまいました。
「…う…!!」
ガクリと落ちるピヨさん。剣を杖代わりにやっと立てる状態…次に攻撃されては、敗北は必至。
…済王伊織を倒すにはダメージが浅すぎる。
ピヨさんは悟ります。
「…勝てない」
自分では済王伊織には絶対に敵わないことを。
…しかし、かといって勝負を捨てることはせず。
「ふふ…こんなことならあの子たちのいちゃいちゃを見て鼻血なんか出すんじゃなかった…
う… っはあぁ…はぁ… く!!」
全身出血で青ざめながらも、二本の足で立ち上がります。
そして…覚悟を決め…克目しました。
「見逃してやろうかとも思ったけど…あくまで戦うつもりね その勝負に対する姿勢は…天晴れよ」
「でもこの技はかわせない!!剣もろともへし折れるわ!!」
済王・伊織は軽い体で跳躍…広い部屋の、天井付近にまで飛びあがります。
「…来なさい! ワカツ流剣術奥義之参…!!」
「行くわよ」
済王伊織はぐるりと剣を回すと…
「『三花仙』!!」
「『黄龍剣』!!」
宙を蹴りまっさかさまにピヨさんめがけて飛び込み、必殺の斬撃を。
ピヨさんはそれと交差するように走りぬけ、極限までの力を込めての跳躍…斬り上げ。
下からと上から。二つの剣が交わり…激しい大輪の花が玄室に咲きます。
そして勝負は…
「…………」
…ピヨさんの敗北。
激しく斬りつけられながらも上がりきった後、力なく重力に任せて落下…
そのまま言葉一つ発することなく打ち付けられました。
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