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チラシの裏 3枚目

762サガフロンティア×アイマス クーンやよい編 第十二話 2/3:2009/10/31(土) 23:57:37 ID:C6UQhllI0
…追っていくと、そこには桃色の屋根の家。
一見平和な普通の家でしたが…

庭には敗れた者のものでしょうか。剣が突き立てられていました。
「剣だけか…姿が無い…」
「恐らく相手は妖魔だったのでしょうな」
真と双海は言います。


そして、やよい、律子、千早は勿論気づきました。
「春香様に…白百合姫様?」
「オウミでお会いしました!」
戦いに勝った側と思しき二人の少女に。
…何故か抱き合っていました。

「…そんな…10年も………10年も経っていただなんて…
 私は、ただ…ただ!」
「…辛いですよね、苦しいですよね…… 解ります、春香様
 …私ももう帰る場所が無いから…」
赤い衣装に身を包んだリボンの少女は泣き…
悲しそうな表情で白い衣装の少女は抱きとめています。


「…白百合も?」
「ですから…雪歩とお呼び下さいませ……
 …音様の寵姫は妖魔でなかった者が多数…春香様のような場合は極めて稀…
 前例もありませんでしたが …けれど、私も元は人間ですから」

「…もう誰にも雪歩に触れさせはしない。
 どこにも行かないで雪歩。私のことを解ってくれるのは…」

春香は目を閉じました。
「…あなただけなんだから」
雪歩は…強く抱きしめるほかありませんでした。
「…………はい」



「みなぎってきたわ」
「はいはい、助太刀することもなかったようだし行きますよー」
「あー、ちょっと律子さーん…」

ひとまず、見ていられない状況になりそうなので
真はやよいの目を隠し、律子はピヨさんをずるずると引きずりながら…
街へ向かいます。


少しは事情を知る千早からの説明。
「私が聞いた話では、春香様は何でもあの『妖魔の君』の一人
 『歌田音』様の娘だとか」
「ようまのきみ?」
「ええ。妖魔の聖地、『ファシナトゥール』の『針の城』におわす
 全ての妖魔の頂点たるお方…」
「妖魔の王様ですか!」

「そういうことね…。その方の血を持つ春香様は
 『音様の寵姫』であり、『春香様の教育係』でもあられる
 『白百合姫』様…雪歩様と共に…駆け落ちをなされたという」

「…かけおち?」
「体術の技か何かかー?」
妖魔以外で妖魔界の事情を知る者は多くないため
双海を除き、単語を含め完全に納得できた者はいませんでしたが…

「あー、はいはい…そういう…」
「あらー…まぁ…そんな…」
「ああ。通りで……そーいう…」


真、あずさ、律子などは何となく理解し、微妙な表情を浮かべていました。
「あずささん、ティッシュお願いします ピヨさんが鼻血吹き出したんで」




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