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チラシの裏 3枚目
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「何やらかわいらしい雰囲気に誘われて出てきました。」
…って春香様…!?」
更に、横の通路から女の子が現れました。
下半身は人魚…その声。…歌っていた、水妖と思われます。
「千早ちゃんか… 生命の雨、お願いできる?」
「はい!!」
「降り注げ、『生命の雨』!」
ついていけなくなりつつも、何やら助けてくれた様子。二人は一命を取り留めます。
「一気に決めるよ、雪歩」
「はい!」
そして…
「『デッド』」
「『ランページ』!」
激しく切り刻み、剣の摩擦熱で焼き殺す剣技と…
妖魔がモンスターの力を得て使う特殊体術。
二つが合わさり…デビルテンタクラーは倒れました。
「ふう…」
よろよろとよろけたデビルテンタクラーは…
「今度こそこれで終了だね」
春香の紫色に輝くパンチにより、春香の腕の中に吸い込まれ、
デビルテンタクラーは最期を迎えました。
「春香様。わざわざ私にお会いに?」
千早と名乗る、水妖にしては珍しい胸の平らな妖魔は言います。
「ついでに人助けもしちゃったけど。 …どうかな、私と一緒に来るのは……
…正直、こんな戦いに巻き込みたくは無いんだけど」
何やら偉いらしい春香は、千早と呼ばれた水妖にそういいますが…
当の千早はというと…
「………」
生命の雨を受け、命に別状はなくともぐったりと倒れているやよいに興味深々でした。
「千早ちゃん?」
「あ。いや…モンスターというのも可愛らしいものだなと思って…」
その言葉を聞いて、春香と雪歩は顔を見合わせ…
「やっぱりそっとしておこうか」
「…そうですね。 千早ちゃん、その人たちについていくのもいいかもしれないよ?
私たちの旅じゃちょっとキツすぎると思うし…」
「えっ …いや、別にそんなわけでは」
回復した律子が話に入ります。
「この子なら仲間が増えるのはありがたいと思うだろうけど…?
あなたの歌が気に入ってたみたいだしね」
「…ここにいるのが暇なら、来る?」
「………そうね。外界を知ってみたいというのもありますし
私は千早。あなたは…?」
水妖、千早が仲間になりました。
…千早の言葉によると、彼女は領主により捕らえられていた所を
あの二人の少女に助けられ、海に帰してもらったのだとか。
しかし、帰るところも最早なく… 領主の館の近辺で歌っていたところを、
やよいに惹かれて出てきたら先ほどの光景があったというのです。
「さて。領主さーーーん…!?」
「! 違うわ この人……領主じゃない!」
「くっそーーーー…あのイカをぶっ倒すとは!!」
領主が正体を現しました。 …何てことはない、ふとっちょの下級妖魔だったのです。
「全く、指輪を狙ってる奴らは怖いヤツばっかだぜ!あばよ!!」
「あなたの方がよほど怖いと思いますけどね」
あの妖魔とヒューマンと思しき二人組は一体何者なのか。
…彼女達との再会は意外に早くに訪れることとなります。
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