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チラシの裏 3枚目
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広い、広い部屋に跪き声を響かせる二人の男。
「へい!犬みたいな耳をした娘を中心に
チャイナドレスのボインのいい女に、黒髪のポニーテールの娘に
ポンコツみたいなデザインのメカに、スタイルのいい酔っ払いの姉ちゃんでさぁ」
「チャイナドレスの女はどうやら、私と張り合っていた真の女だったようです
それ以降の足取りは掴めませんが、どうやら指輪を集めている最中のようですよ」
「…成る程 悪徳殿、黒井殿…ご足労感謝いたします。
爺や、シップの手配とお礼の品を彼らに。」
「はっ」
燃え盛る炎を背に…モンスターの剥製で作られた椅子に座る一人の女性。
整った、美しい顔に長身の体の…その風貌は、気品と、威圧感を備えています。
「高槻やよい、ですか……。
指輪の6つが集まったとなれば…もうじきここへ来ることになるのでしょうね
お会いする日が楽しみになってきましたよ…高槻やよい。
……それにしても…面妖な一団ですね」
「指輪の数は全部で8…私のを含めれば…9つ、ということになりますか。
お待ちしておりますよ…小さな、挑戦者殿」
「うがー…仲間が多くてよかったですよ響さーん」
いぬ美は結局ついてきてしまいました。
どう見ても、3m超の獣人…オーガと呼ばれるモンスターなのですが。
変身を繰り返したのでしょう。
「次の目的地ってどこなんですか?」
やよいはまたあずさに聞きます。
「次はそうねー…真ちゃんと私を二人っきりにさせてくれると嬉しいかしら♪」
どうやらデートスポットのようです。
「あ!マンハッタンですか?」
真はぽんと手を叩きながら。
「マンハッタンはミキもハニーとよく行ったの!」
「そう、マンハッタン。お金もすごーくたまったし、そろそろ売りに出されている指輪を買ってみようと思うのよね」
リージョン界のトップ、トリニティの長。
大富豪から貧乏学生まで皆が愛する都会の町…マンハッタンです。
「早いなー、もう着いたのか」
「は、速かったですね…!」
マンハッタン行きのリージョンシップは最先端技術の結晶。
超高速航行ですぐにたどり着いてしまいました。
「…わぁー………」
海の中に無数の柱。高い高い…とても高い場所にあるのがマンハッタン。
パステルカラーのショッピングモールに行くとそこにはナンパする相手を探している男性?や
アクセサリーで着飾った女の子、流行のカラーを輝かせるメカに…
ファストフード店でハンバーガーをパクつくサラリーマンの姿などを見ることが出来ます。
「さて。それじゃ私たちは買い物してきますねー♪」
真の手を引っ張りショッピングモールに消えてゆくあずさ。
皆は二人のデートを待っていることにしました。
「…世の中色んなカップルがいるもんだなー見てらんないなー」
「私も妻とこういうところに来てみたいものだよ」
響はいぬ美の肩の上で愚痴をこぼし、双海はハンバーガーを食べています。
「やよいー」
「やよいちゃん!!」
真に手を引かれ、あずさが帰ってきました。
「…ど、どうしたんですか?」
「…売り切れてたんだ…あの指輪」
「……」
数秒間の硬直の後…
「えええええええええーーーーー!!」
やよいは頭を抱えました。
「……えっと、それでどうしましょう」
「誰が買ったか何とか聞くことが出来たのだけど… どうやらオウミの領主さんらしいのよ…」
「おや。デートが海水浴に変更ですね」
次の場所は『オウミ』。
漢字で書くと近江と呼ばれ、軍港『ネルソン』と唯一便が出ている場所です。
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