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チラシの裏 3枚目

752サガフロンティア×アイマス クーンやよい編 第十話 2/4:2009/10/31(土) 01:10:07 ID:C6UQhllI0
現れたのは奇怪な姿をしたモンスター。いや…
「モンスター…じゃないわね …これは… 妖魔!」

上級妖魔は皆美形。となるとこれは下級妖魔なのでしょう。
しかし下級妖魔がこれほどまでの力を持つものなのか…

「我が名は、『モール』……」
そこに現れただけでその場の皆の心臓の鼓動が早まります。


「血をよこせ!!」
妖魔は高速で移動しあずさに向かいグサリと一撃。

「…う…」
「大丈夫ですか、あずささんっ!」
やよいは特殊能力マジカルヒールであずさを回復。

「でも大した威力じゃない…! ヨークランドで好き勝手はさせないさ!」
響はモールに一直線に向かいながら、その刃を進行方向と逆に走らせる『逆風の太刀』で一撃。
「ぬぐ…」

「私もやられてばかりではいられませんっ」
新たな術を唱えるあずさ。するとあずさの周りに光が集まり…
「『フラッシュファイア』!」
激しい光の波動がモールを焼きます。
「ぎああああああ…!!」

「『燕返し』!」
ピヨさんの抜刀術でモールを一閃。

「その子はあなたの好きにはさせませんよ!!」
律子の得意技、『二刀十字斬』が発動。縦へ横へと切り刻まれます。

「…う、う……このままで済むと思うな!!」
「あっ、にげました!」
モールは尻尾を巻いてそそくさと逃げ出してしまいました。

「…娘さんの表情はどう?」
律子は剣を仕舞い、やよいに言います。
「…苦しそうです。やっぱりモールって人がまだ取り付いているみたいです…」
「………どうすればいいのかしらね」
律子が呟いたとき…
「律子さん。」

声をかけたのはピヨでした。
「凄腕の医者に心当たりがあるんだけど…行ってみません?」
続いてあずさも。
「…私もクーロンに腕のいい医者がいるって聞いたことがありますー…」
「あら。あずささんもですか? …ちなみに、何ていうお医者さんで…」


所変わってクーロン。賑やかな町とは打って変わってここは特に深い、裏通り。
人気が少なく、暴力の横行する…死の匂いのする町です。

「P765ちゃんがちょっと交渉したい相手がいるそうなので、行って来ていいですかね?」
「…いいですけど。…大丈夫ですか」
ピヨさん達が行った後、一行は病院の前に。
「………」
降りしきる雨とカラスの鳴き声の中、看板のちかちかとした病院の中へ…足を、踏み入れます。

「……」
「しずかな場所ですー」
かち、かち、かち、かち、かち…
時計の音だけがする、古ぼけた…真っ暗な病院。
「…………」
何も物を言わぬ男性一人だけが長椅子に座っています。
「…あのっ、診察待ちの方、ですか?」
その瞬間。


ゴトリ。
「!!!!!!」

患者の首が落ち、床にごろごろと転がり…
「ファファファファファファファファ…」

口を開けてカタカタ笑い……すーっと消えてゆきました。

ボーン…ボーン……
振り子時計が時刻を示し…
「きゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
悲鳴。

「…帰りましょうか」
1分足らずで流石のあずささんも精神の限界。最早表情すら動かず…帰ろうとしたその時。
「…次の方、どうぞ」

「………」
あずさと響は顔を見合わせます。…意を決するときが、来たようです




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