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チラシの裏 3枚目
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クーロンイタリアンレストラン『ラディ』。
その店先に、美人の店員さんがいました。
眼鏡とおさげの似合う彼女に美希は声をかけます。
「律子、さーーん!」
「美希。おかえりなさい。そちらが協力してくれた方たちですね。
ご協力感謝します。 …ちょっと我々のしてることは内緒にしといて欲しいんですけど、出来ます?」
「………あのー、ディスペアのことなんですが…」
「…悪い人を閉じ込めて反省させる場所なんですよね?何であずささんそんな所に行くんですかー?
もしかして…巨獣さんを起こしちゃったことですか?」
「ああ、違うのよやよいちゃん。 …ディスペアには刑期100万年の男っていうのがいて…その男が指輪を持ってるらしいのよ」
話を進めるやよいとあずさ。
そこに律子が割って入ります。
「え、えーと……つまり、私にディスペアにもう一度行けと…そういうことですか」
「…ええ。…ディスペアに入ることになったのもそれなりの事情がおありなんですか?」
…仕方ないな、といった具合に律子はため息をつきます。
「…いきなりの前言撤回になっちゃいますけど。
このお店『ラディ』は実は本当は…『グラディウス』の意味なんですよね」
「『グラディウス』って!!」
ピヨさんがいち早く反応します。
「ご存知ですよね…ええ、そうです。トリニティへの反政府組織『グラディウス』のアジト。
私が店長兼リーダーの律子です。…政府と絡んでるらしいんですよね。美希の恋人を殺した犯人っていうのが」
「…」
ピヨは声を殺して聞いています。何かの恨みがあるのでしょうか。
「おっと。喋りすぎちゃったかな …ひとまず、あずささん、でしたっけ。それじゃ、準備をしてますね
ウチの料理食べていきます?」
律子は店の奥に入っていきます。
「そうね、それならそれがいいんだけど…
準備をしてくるって…!?まさか律子さんもディスペアに入るおつもりですか?」
「…ええ。そうですけど…」
「そんなこと出来ませんよ!見つかったら逆戻りですよ …脱獄犯なんでしょう」
あ。という顔をした後に律子は頭を掻きます。
「あー、言ってませんでしたっけ 私たちのは『釈放』なんですよ。ディスペアに取り決められた方法でのね
だからあなた達と同じですよ、例え見つかっても」
「…見つかったら大変ですね…」
「所であずささん。これ、持っといてくださいね一応」
謎の石ころを4つ。
「………石?こんなものが何の役に立つんさ?」
響は疑問そうです。
「ルーンの石、かしら。あまり詳しくは知りませんけど」
「ご明察。もしかしてあずささん術士さんだったりします?
私たちが釈放されたのは年1度開催の『開放の日』にディスペア最深部の『開放のルーン』に触れたから。
ルーンがある以上はこのディスペアは印術を極めんとする者は絶対行かなくてはならない場所…
その印術を極めるための修行に、ルーンに触れることでルーンに変わるこの小石は欠かせない。そうじゃないと資質が手に入りませんから。」
「だからもし私たちが見つかっても、そのときはルーン目当てです、って言えばそれで済むんですよ
もう触れた私達の場合はそのガイド、ってことで。」
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