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チラシの裏 3枚目

743サガフロンティア×アイマス クーンやよい編 第七話 4/4:2009/10/30(金) 00:42:01 ID:x7rBSlnw0
「…………まさか、君らに助けられるとは…」
悔しそうな表情で、タンザーから取り出された黒井は言います。


「全員やられるかと思いましたよ…全く。 …黒井さん、お願いしますね」
「くー…仕方あるまい。…大事に使うんだな」

確かに、その指輪はクーンの集めているものと同じ。
第三の指輪、『盗賊の指輪』を手に入れました。


「…さらばだ!!」
黒井は走り出しました。


「『スターライトヒール』!」
陽術の回復術。

暖かな光と共に大きな星が降り注ぎ、やよいの体にしみこみます。
「…あ」

みるみるうちに傷はふさがり、すぐにやよいは立ち上がりました。
「…あずささん!」

「黒井は助かったし指輪は手に入ったよ、やよい。大変だったねー…」
「真さんもありがとうございます!」


「…それで、大丈夫かしらー?あの人…」
「ああいうタイプは昔から図太いと決まってるんだよ。きっと大丈夫だって」
「ふふ…そうかもしれないですね♪」
「あはははは…」


「あ!!あずささん笑いました!」
「…あ。」

恥ずかしげにそっぽを向いてしまうあずさ。
ひとまず…これで一件落着です。ここから出られないこと以外は。


…そのときです。
「あおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!」

辺り全体が揺れだします。
「何だ…」
「まさか………」


「タンザーが暴れだしているんだ!!」
「だ、大丈夫でしょうか!?」

「…これはチャンスだよ!今のうちにスクイードに乗れば、帰れるかもしれない!
「皆は黒井の集落からスクイードに戻って!ボクはボクの集落のみんなを誘導する!」
「……解ったわ。気をつけてね、真ちゃん!!」


手を振り上げ答え、真は走り戻ってゆきました。
「私たちも急ぎましょう」
辺りが激しく揺れる中、皆を避難させます。
老若男女、モンスターにメカに妖魔。色んな人々をスクイードに乗せます。

「…………まだかしら」
後は恐らく自分達だけ。

「………真ちゃんを待ってあげてね、やよいちゃん」
時間は迫っています。これを逃したら次に口が開くのはいつのことか。

5分。
「……もう少し」
10分。
「………もう少し」

20分。
「……………もう …行きましょう」
あずさが、名残惜しくゆっくりとスクイードに歩き出したそのときです。

「ごめーーーーーーん!!遅くなった!!」
…真が、現れました。集落に最後に残った子供達を抱えて。
「!!」

「…本当にごめん」
真の胸を叩くあずさ。

「…本当よ、どれだけ待ったと思ってるんですか」
真はそっと…あずさを抱き寄せました。

「…じゃ、じゃあ行こうか」
「ええ」




「あのっ!あずささんと真さんに、子供達がでりかしーないなって言ってましたけどどういう意味ですか?」




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