レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
チラシの裏 3枚目
-
「…………まさか、君らに助けられるとは…」
悔しそうな表情で、タンザーから取り出された黒井は言います。
「全員やられるかと思いましたよ…全く。 …黒井さん、お願いしますね」
「くー…仕方あるまい。…大事に使うんだな」
確かに、その指輪はクーンの集めているものと同じ。
第三の指輪、『盗賊の指輪』を手に入れました。
「…さらばだ!!」
黒井は走り出しました。
「『スターライトヒール』!」
陽術の回復術。
暖かな光と共に大きな星が降り注ぎ、やよいの体にしみこみます。
「…あ」
みるみるうちに傷はふさがり、すぐにやよいは立ち上がりました。
「…あずささん!」
「黒井は助かったし指輪は手に入ったよ、やよい。大変だったねー…」
「真さんもありがとうございます!」
「…それで、大丈夫かしらー?あの人…」
「ああいうタイプは昔から図太いと決まってるんだよ。きっと大丈夫だって」
「ふふ…そうかもしれないですね♪」
「あはははは…」
「あ!!あずささん笑いました!」
「…あ。」
恥ずかしげにそっぽを向いてしまうあずさ。
ひとまず…これで一件落着です。ここから出られないこと以外は。
…そのときです。
「あおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!」
辺り全体が揺れだします。
「何だ…」
「まさか………」
「タンザーが暴れだしているんだ!!」
「だ、大丈夫でしょうか!?」
「…これはチャンスだよ!今のうちにスクイードに乗れば、帰れるかもしれない!
「皆は黒井の集落からスクイードに戻って!ボクはボクの集落のみんなを誘導する!」
「……解ったわ。気をつけてね、真ちゃん!!」
手を振り上げ答え、真は走り戻ってゆきました。
「私たちも急ぎましょう」
辺りが激しく揺れる中、皆を避難させます。
老若男女、モンスターにメカに妖魔。色んな人々をスクイードに乗せます。
「…………まだかしら」
後は恐らく自分達だけ。
「………真ちゃんを待ってあげてね、やよいちゃん」
時間は迫っています。これを逃したら次に口が開くのはいつのことか。
5分。
「……もう少し」
10分。
「………もう少し」
20分。
「……………もう …行きましょう」
あずさが、名残惜しくゆっくりとスクイードに歩き出したそのときです。
「ごめーーーーーーん!!遅くなった!!」
…真が、現れました。集落に最後に残った子供達を抱えて。
「!!」
「…本当にごめん」
真の胸を叩くあずさ。
「…本当よ、どれだけ待ったと思ってるんですか」
真はそっと…あずさを抱き寄せました。
「…じゃ、じゃあ行こうか」
「ええ」
「あのっ!あずささんと真さんに、子供達がでりかしーないなって言ってましたけどどういう意味ですか?」
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板