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チラシの裏 3枚目
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「それじゃ次のリージョンへ向かいましょうか」
「はーい!」
悪徳の支配する田舎のリージョン、スクラップから情報を求めて次なる地へ。
「あずささん。次はどこへ向かうんですか?」
「ああ。ピヨさん…あなた達には目的がおありなんでしょう?」
「けれど…放っておいてもいられないし、情報が要るのは私たちも同じですから」
「…そう?それならもう少しお願いしましょうか」
シップ発着場へと向かう道の途中。
「あずささん!ところで次はどこへ行くんですか?」
未知の土地にわくわくするやよいが尋ねると…
「そうねぇ…情報が世界で一番集まるところよ」
それを聞いたピヨさんが割り込みます。
「あれ?あずささん。指輪って所謂魔法アイテムですよね?
それなら『マジックキングダム』へ向かうものとばかり…」
先天的に『魔術』と呼ばれる特殊な術の資質を持ち、術訓練のための学院があり
優秀な術士を輩出する、ヒューマンの術士ばかりが住むとされる魔法の王国。
最も古い指輪の伝説を持つリージョンと呼ばれています。
「あそこにはもう行ったのよ…けどあそこにはあまり情報が見つからなかったのよね…
挙句指輪伝説にあやかった安物なんか掴まされちゃって…キレイだからいいですけど♪」
「そうなんですか…えっと、そうなると『マンハッタン』?」
リージョン界の政治は3つの有力なリージョン、『マンハッタン』『タルタロス』『ニルヴァーナ』
で構成されており、その3つのリージョンには軍事施設や政的施設が立ち並ぶとされています。
「マンハッタンではお洒落なアクセサリーは買えても情報は集まらないわ…
デートスポットにはもってこいなのですけど」
やよいはさっきからぽかーんと口を空けてばかり。
「…そうなると……情報が集まる場所っていうと…まさか、あそこですか?
…あそこはちょっとやよいちゃんには見せない方が」
あずささんの服装をじろじろ見ながらピヨさんは不安げに。
「あのー…あずささん、そろそろ教えてくれても…」
シップ発着場へ到着。
「ここよ」
あずささんはリージョンシップに書かれた、シップの行き先兼所属リージョンを指します。
「きゅ……九龍」
照れ照れしながら恐る恐る読むやよいのその姿に思わず悶えるピヨさん。
「アハハハハ!違うよ、これはクーロン、って読むんだよ嬢ちゃん」
シップ発着場の、きっぷのいいお姉さんはやよいに読み方を教えます。
そしてあずささんが説明。
「マンハッタンが世界の頂点なら、クーロンはそうね…世界の中心、っていったところかしら」
「ごちゃごちゃした世界にはごちゃごちゃした中心地がある、ってわけさ」
「どんなところなんですか?」
「んー……やよいちゃん、マーグメルはどんな場所だったかしら?」
「マーグメルは…はいっ!みんな元気に、日向ぼっこしたりみんなとお話しながら
仲良く楽しく暮らしてまーす!!
…あ、ちょっと食べ物とかには困っちゃいますけど…」
…やよいのような者が生まれるわけです。
淀んだこの世界の救いというべき聖地のようにあずささんには思えました。
「……じゃあ、その反対かしら」
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