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チラシの裏 3枚目
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「…エックスがこちら側へ向かっている様だ」
「ああ。マンダレーラさんか わざわざ済まないな」
「この戦いが終われば今度はハンターやレプリフォースとの全面戦争であろう…
其方は復讐よりも先ず、準備に専念するように。」
「…解ってるさ。早く終わらせなくちゃ」
「どう?これだけ長い距離をチェイサーで思う存分飛ばせるっていうのは」
「気分悪くはないね!」
鼻歌交じりで大平原の真ん中をチェイサーで突っ切るはエックス。
遥か遠くに山々、氷の溶けたドッペルタウン、工場などを臨みながら
エックスはただただひたすら…1時間ほど走り続けた。
「エックス…珍しく元気なようだけど、その歌は?」
「ああ。事件が片付いて暫くしたら教えるよ!」
自分もいつか、こんな風に走ってみたい…。そんな風に思いながら、ひとまずはエックスの笑顔に安堵するのだった。
「ゼロ隊長!」
「隊長はやめろとさっき言った。」
「…ゼッ…ゼロさん!エックスさんがこちらへ向かってきている模様です!」
「…二人で同じミッションを遂行する意味は特にない。
そちらからエックスを担当しているオペレーターに伝えておけ。造船場に向かうようにとな」
「…え?」
「目的地変更ね、さ、飛ばして飛ばして」
海を臨む大規模な造船場。潮の匂いが鼻をくすぐる。
「ここには一体誰が…」
「シザーズ・シュリンプァー。……あの子は彼を招待客の中の一人と言っていたけどこれ、間違いね。
ドップラーの後ろにいたけど、あれは違うわ…。
レプリフォースは実力重視で集められただけあり、結構イレギュラーすれすれの危険なレプリロイドが多いと聞くわ。
…彼はきっとそれ。あまりに危険行動が多いため…隔離されたのよ。ドップラーの所に」
「聞こえるか、エックス。
ホーネックがいると思われる工場で見つけたライドアーマーについて調べた結果が出た
それは改造データにより自在に姿を変化させることが出来る…ドップラー軍の新型ライドアーマー『キメラ』だ」
「………物騒なものを持っているな」
「こちらの物になったんだ、力強いものだろう。そこで起動させてみろ」
ライドアーマー転送装置のコントロールパネルでNの文字をタッチすると…
現れた。何の変哲もないライドアーマーだ。
そしてまたテンションの上がったエックスにより敵は薙ぎ倒され、すぐさま造船場の奥へ。
「少し調子に乗っちゃったかな…」
「降りてからダメージを食らってしまったみたいね…何か回復できるカプセルでもあればいいんだけど…」
ふと見ると、少し離れたところに回復用のカプセルが置いてあるのがわかる。
「…これだ!」
エックスは走り、それを取ろうとする。だが…
「うわ…!!」
「え?」
突然床が開き、下へと転落してしまう。
「…何だよこれ…」
「………転送カプセルがあるわね これは…」
紫色のもの。パーツをくれる青色のものとは全く持って違う。
「行ってみる」
「えっ、あの…エックスー!」
「ここは…?」
換気をしていないのか、空気が悪い。
今はもう使われていない廃工場と見られる謎の場所へ転送されてしまった。
「オペレーター!オペレーター!……通じない…」
敵を警戒しながら先へと進む。機械の破片が上から降り注ぐ縦穴では
エレベーターを使い安全に登ったりしながら、工場の一番上のフロアまで到達。
小さな部屋に出たところで扉が独りでに閉まる。
「………誰かいるのか!」
そして、姿を現すは巨大なライドアーマー。腕にドリルの爪をつけたパワータイプだ。
それに搭乗するは青いアーマーで顔までを覆った…ボディカラーこそ違えど勿論ここまで来ればエックスにだって解る。
「お前…VAVAか!? 生きていたのか…!」
あの時、ゼロに命を犠牲にしてもらってまで勝利を得たあのVAVAが…目の前に現れた。
「久しぶりだなァ…エックス。」
その口調は憎しみの炎から来る熱を帯びていた。
「何で俺をここに連れてきた。他のレプリロイドと戦っているときにでも挟み打ちにすればよかっただろう」
「これが俺のやり方なんだよ…見ろ。」
3分30秒。
「……なんだ、このカウントは」
そう言いながらエックスは薄々気付いていた。
「解ってるんだろう?爆弾だよ…これが0秒になった時、ここは大爆発だ
俺が地獄から戻ってきた代わりに、誰か地獄に送らなきゃならなくなってな…。
お前の地獄行きにはこのオンボロ工場が付き合ってくれるとよ。爆発までの間は俺が相手をしてやろう…感謝しな!」
ライドアーマーが蒸気を上げ、エックスへと近づき、勢いよくパンチを繰り出した!
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