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チラシの裏 3枚目

712サガフロンティア×アイマス T260GP編 第一話1/3:2009/10/27(火) 01:44:38 ID:Dfa0qyWc0
真っ赤なアラートが照らす艦内。
「機関部被弾、機関部被弾、戦闘続行不能。」

リージョン間を泳ぐ巨大戦艦に響くは他ならぬ戦艦の声。
「むぅ…リージョンには再突入できるかね!?」
「コントロールします、しかし着陸は不可能です」

「…わかった」

この戦艦の艦長として、彼は最後の指令を命じる時が来ました。
「再突入後、総員退艦。
 …お別れだな」
「お元気で、艦長」

アーマーのボタンを押すと、即座に艦長の背には翼が展開。


「総員退艦を確認…有機体保護機能解除。
 全エネルギーを推力に転換
 条件変更により任務続行可能 回頭120」

そして…全てが光に包まれていった。





「…ん?何だろー、これ!」

視界に入ってきたのは、幼い女の子の顔。
…けど、それだけだった。また意識が途切れる。


「えー!?カッコ悪いよー、せっかくコアを見つけてきたのにー!」

ごちゃごちゃと様々な部品や道具の数々が並べられた小さな家。
その中心にある作業台の上に、古ぼけたパーツを組み立てて作られたロボットが横たわっている。
女の子はクレーターの中で拾ったコアにロボットのボディをつけて蘇らせようとしたのだ。

彼女に頼まれて発見したコアの再生を行うのは、知識が豊富な近所のうさぎ。
「仕方ないよ、有り合わせで組み立てたんだから。」
古ぼけたパーツとは言え、その一つ一つはうさぎにより綺麗に磨かれていた。
磨くのは昔から得意だった、らしく。


…女の子は、もう一人いた。
「わ…!本当に生きてたんだ、そのコア!」
拾ってきた女の子と同じ姿ながら、やや大人びた雰囲気のその女の子は言う。

「まあ、やってみればわかるよ。…動かすよ!」
うさぎさんがスイッチをぽちっと押すと…

バチバチと電流が流れ、ロボットのボディへと注がれていく。
「だ、大丈夫かな…」
「…いや、死んじゃってたっぽいね。でもよかったよ
 生きているコアって妙な癖があるから売れないって聞くし…」
「真美!このロボちん売るつもりだったの!?」
「仕方ないでしょ亜美。コアだったらたくさんのお金が手に入るらしいし」

ああだこうだと言い合う二人。しかし、一瞬で二人の口は塞がった。
ロボットが…起き上がったのだ。


「やったぁ!生きてたーー!うさちゃんありがとー!」
「ふふ、あの伊織ちゃんの世話をしてたぼくだからね」

辺りを見回すロボット。状況確認だろうか。
メカといえど、ほとんど人間と変わらず会話したりするものが多いが…
その精密な動作は道具としての頃のメカの風というか。…生真面目な性格を思わせた。
「…何か、癖が強いっぽいね…」
真美の顔色は難色を示したまま。

亜美がわくわくして見つめる中、ロボットは立ち上がり…
動作確認。作業台の上を右に左に規則正しく歩く。

そして速度を変えてキュキュッと走り回った後にとうとう言葉を発する。




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