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チラシの裏 3枚目
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世界はかつて、一つの塔だったと言われます。
塔を中心としてあらゆる世界が形成され、全ては一人の創造主の思うがままでした。
…長い長い歴史の末、悪しき者が創造主を封じ込め…世界を支配しようとしました。
しかし、人々の中にはそれに抗う者がいました。冒険者達です。
彼らは行く先々で悪魔達の企みを阻止し、世界に平和を与えていきました。
そして最後の悪魔の王をも打ち倒した冒険者達は英雄となり…
創造主からの褒美を受け、楽園へと旅立っていったのです
…いや。そんな筋書きには、冒険者達は乗りませんでした。
何故か?
…それは悪魔の出現も含めた全てが創造主の思うがままであったから。
自らの、自らの創造した命への行いを何とも思わぬ創造主の姿…
冒険者達は怒りました。怒りのままに、ただただ剣を振るいました。
悪魔により犠牲になった人々、運命に翻弄され続けた全ての人々を見てきたその心のままに。
そして…創造主、神は打ち倒されたのです。
冒険者は一介の冒険者のまま…元の世界へと、戻っていきました。
…しかし、それだけでは終わることはありませんでした。
神の死により、塔が崩れたのです。
柱を失いバラバラに世界は散り…長い長い、途方もなく長い時間が流れていきました。
ある数々の世界ではその冒険者の中の一人が旅の中で得た力により束ねられ
ある世界では、邪なる新しい神々と善き神々との戦いがあり
ある世界では、7人の英雄と人々との戦いの歴史が続き
ある世界では、死の星との命の定めに苦しみ
ある世界では、魔法を巡る長い長い血塗られた歴史が築かれていました。
だが、どの世界でも戦いは終わることはありません。
戦いを求める意思に、運命に抗おうとする意思。それが人のさがなのでしょう。
…そしてここに、散り散りになった多くの世界が独自の成長を遂げた…世界の集まりが。
そこではたくさんの世界一つ一つは『リージョン』と呼ばれ…
武器の扱いに長けた人間は『ヒューマン』と
魔法の扱いに長けたエスパーは『妖魔』と名を変え
肉を食らい姿を変える『モンスター』機械の種族、『メカ』の4種族とが混ざり合う世界が形成されていました。
文明が隆盛の末の戦争で滅んだ…それからずっとずっと後、そのことすらも忘れ去られた頃のこと。
干からびた大地に、干からびた植物。
淀んだ空を見渡す大きな高台に…
ふさふさとした、ある一匹の小さなモンスターが。
「はわっ!!!」
轟音を発する大きな揺れと共に投げ出された、
ラモックスという小さなモンスターの体は…
揺れが収まると同時に起きあがり、高台の先に立ちます。
私はやよいです。
ずっと、このマーグメルで暮らしています
おばあちゃんが昔…マーグメルは美しい世界だった、っていっつも言ってました
でも、私は生まれたときからずっとこのマーグメルしか見たことがありません。
マーグメルは、死にかけているんです。
『全ての物には終わりがある』 おばあちゃんは言っていました
だから、悲しむことはないんだ、って。
私はまだ小さかったから…おばあちゃんが何を言っているのか解りませんでした。
それでも、おばあちゃんが死んじゃったときには、涙が止まりませんでした…
マーグメルが死ぬとき…私は、やっぱり泣くのかなぁ…
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