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チラシの裏 3枚目

695メルヘンメイズ やよいの大冒険 第17節 ◆NbzgKxMl4M:2009/10/17(土) 22:27:21 ID:fHeuEg360

 ちゅどーーーーーーん…

頭を中心として、盛大な爆発が起こると共に、
「ちくしょー!!」
コクピットから勢いでパップンが飛び出してきます。
「残念だったわね、コソドロさん」
その前に仁王立ちになる律子さん。
「さぁ覚悟するです」
「鏡を渡してもらいましょうか」
ボロボロになった上、三人に囲まれてしまってはどうしようもありません。
「お、覚えてろー!!」
持っていた荷物などをそのままに、パップンはジャンプしながら逃げていってしまいました。
「逃げられちゃいました…」
「でも鏡は無事なようですよ」
荷物からウサギが鏡を取り出しました。
「これで律子さんも帰れますね」
「ええ、一時はどうなるかと思っ… くしゅん!」
律子さんのくしゃみがあたりに響きます。それもそのはず、律子さんはさっきからずぶぬれになったまま
だったのですから。
「あ、水着もありますね… 濡れたままだと風邪引きますから、これに着替えてはどうです?」
しかし、ウサギの親切心(…だと思います)による提案にも、
「…結構です」
律子さんはあくまで冷静にそう言うのでした。

「やよい、ありがとう」
「えへへー」
律子さんも元の世界へ帰っていきます。
「こうやって帰れるのも、やよいに勇気をもらったおかげかしら。その勇気があればきっと何でもできるわ」
「ありがとうございますー」
両手を広げたままやよいは律子さんにお辞儀を。
それを満足げに見た後、律子さんは鏡の中へと入っていきました。
「さぁ、それじゃぁ私達も」
「そうだね、気合入れていきましょー」
「ええ、いよいよ手下達も本気を出してくるでしょう、でもやよいなら出来ると確信しましたよ」
そんな話をしたあと、やよいたちも鏡の中に。

「…でも、帰るまでに服乾くといいね、律子さん」
「ええ、目が覚めたときに体がべしょべしょなんて洒落になりませんし…」




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