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チラシの裏 3枚目
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「……何だってこんなものが」
地下には吊るされたライドアーマーが一機。
「ここまで丁寧に隠しておくほどの物なのか?
…ここで開発されたようだが………」
「私達が使っているものより少しばかり地味な気がします。
見た目は一般的なライドアーマーに見えますが……」
「うっ…!」
膝をつくエックス。
ヴァジュリーラはそれを見下ろす。
「手間をかけさせてくれたが……ここまでだ」
ヴァジュリーラを光の輪が囲い、光の弾が周りを漂い、手の中にも一つ。
ヴァジュリーラ自身は大して優れた能力の持ち主ではなかった。
だが、1対1で確実に仕留めることを考えての戦いには秀でていた。
「私にはお前達のような戦い方は、どうやら理解できぬようだ…
力で潰す、速さで圧倒する、特殊な能力を使う…。くだらないな。
こうすれば済むものだというのに」
エックスは光の輪によって動きを封じられている。
放られた光の弾はエックスに向かい飛んでいく。
そして…エックスを斬りに地面を蹴り、地面すれすれで地面に対し水平にサーベルを構え、飛ぶ。
「諦めるがいい!」
「…嫌だ!」
「…!?」
光の輪がエックスにより砕かれる。
エックスは跳びあがり、ヴァジュリーラをかわしてダッシュ、加速し威力を増したチャージショットを見舞う。
「……………」
焼けた背を向けながらヴァジュリーラは動きを止めた。
「一体、何処にそんな力を隠している…。」
「お前こそ、お前の力はそんなものなのか?」
明らかにエックスには、ヴァジュリーラの戦い方は小手先のものに感じた。
力強さを全く感じない。感情の篭らぬ、作業的な戦い方だ。
「まあいい。次に戦うときはこうは行かんぞ…」
向き直り、ヴァジュリーラはそのまま姿を消した。
ドップラー研究所に戻ってきたヴァジュリーラを、マンダレーラが迎える。
「ヴァジュリーラ!大丈夫か…」
「いや…問題ない。少しばかり気に食わないことがあっただけだ」
「うむ…そうか」
巨漢の男を横に、ヴァジュリーラは自室へ戻るべく足を進めた。
「…やっぱりお前も奴を侮っていたようだな…あの手の奴にはイライラさせられる」
「何?」
「エックスはそういう奴だ。殺すなら念入りにやる必要があるだろうよ
アンタそのまま力を出さずにいたら…死ぬぜ」
「次は出すと言っているだろう」
「どうだか…」
「それに…一度死んだ奴には言われたくはない」
「貫かせろオオオオオオオオオオ!」
体が輝き、表面が硬化…右腕のドリルを手に突進する。
だが…あっけなくかわされ、後ろから撃たれる。
破壊欲の権化となったスクリュー・マサイダーの最期だった。
「…ふぅ。これでエネルゲン水晶も確保できたわね」
「ああ。イーストブロックは次で最後だ。行こう」
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