したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

チラシの裏 3枚目

663俺的アレンジの入ったロックマンシリーズ ED 前半:2009/09/15(火) 02:43:33 ID:y4ImMe0g0
「…ラグナロクの空中分解を確認。
 ……細かな破片になり…」


「地球への被害はないものと見られます。
 ……任務、成功です」


リザルトが示すポイントは100.
…シエルの設定した、むちゃくちゃなはずのミッションリザルトが…全て100で満たされた瞬間。

…もう、それを見せる相手はいないのだが。


「…ゼロ… そんな
 ゼロ!! 応答して、ゼロ!! …ゼロ!!!」

シエルは呼びかけ続ける。
信じろと残した彼に対し。

「…………!!」
そして走り出した。

「し、シエルさん!!」
「シエル!」
「お姉ちゃん!」
「あ、あああ、おねえちゃんどーしたのおお」

オペレーターもセルヴォもヘチマールも
彼女を止めることは出来なかった。





「………………」

全ての力を使い果たし、ラグナロクは根本から砕け散った。
細切れも破壊され…地上には何も残らず、全てが粉になって消えてゆくことだろう。


ゼロは……投げ出された体を、ゆっくりと休めていた。
…次の戦いに備えない休息は… 彼が記憶する中では始めてだ。


「………」

体が剥がれてゆく。
黒く炭化し散り散りになり…空に舞ってゆく、自分のかけら。
「…。」


それらが…ひとつの形を結ぶ。
「…そこにいたのか」

その姿はゼロそのもの。
……永遠に血を求め続ける破壊神が最後にとった形は破壊そのものだった。
…いや、それはそれでもなく、永遠にこの世界に残り続ける『破壊』なのかもしれない。

それは手を伸ばすが…その手の先から消えてゆく。

「………お前が行く先も、俺と同じだ」
手を下すより早く… それは、何も出来ずに空のかなたへ消えていった。



「………」
最期の瞬間。
己の、動力炉の稼動音が…ドクリドクリと、ゆっくりゆっくり…体に刻まれるのを感じる。


「…」
黒き宇宙を目に落ちていた彼の体はふと振り返る。…そこには。


「…………」
…青い星があった。


…そして、彼は静かに…目を、閉じた―――




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板