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チラシの裏 3枚目

64俺的アレンジの入ったロックマンX3 3話後半:2009/04/05(日) 01:49:51
「………言葉は通じるか」
「え…エックスか、アンタ…」
頭を抱えながら蹲るレプリロイドが一人。
「フローズン・バッファリオ…スキー場の整備用レプリロイドね。
 …氷像アーティストとしても有名よ」
「…バッファリオ。動けるか」
「…む、無理だ……俺はアンタが来たのを見てやっと自分を取り戻してるだけだ…
 頼む、他の奴らは助けてくれよ……
「お、俺は…もう…俺じゃあなくなる…う、グアアアア…ブモオオオオ!」


頭からバチバチと電気を発しているのがわかる。
…痛みをこれ以上引きずらせるのが一番、バッファリオにとって辛いだろう。
「彼を助けるわよ」
「……ああ!」


広いロビーの端からバッファリオがエックスに向かい突進を始める。
壁を使いこれをかわしチャージショット。
バッファリオの動きが僅かに止まる。
「フロ、フロスト…シールド!」
腕から氷の塊を射出し、付着した場所に美しい氷を生成する。
それはエックスの戦いにくい状況を生み出す。

「く…!」
逃げられない。チャージショットで動きを止めようとするも僅かに後退したのみ。
壁に向かい跳び、壁の氷を砕くと同時に壁を蹴り、バッファリオを跳び越す。

「ブモオオオオ!」
光る角が頭から突き出る。気が立っている証拠だ。
「当たったら壁に叩きつけられる!急いで避けて!」

バッファリオは突進を多用するものの動きそのものは遅い。
またも飛び越え一発。このまま行けばすぐに勝利をつかめる…と思ったが。

エネルギーが高まる音が聞こえる。…チャージだ。
「モオオオオオ!」
「…何!?」
直径3mはあろうかという巨大な冷気がロビーの端から端までを覆う。
床をも凍りつかせ、エックスをすぐさま覆い…氷付けにする。

「ウオオオオオ!」
エックスを砕くべくバッファリオが動く。
「エックス…!」
必死でもがく、もがく…もがき続け、やっとのことで氷が割れた。
だが…バッファリオは目の前。もう壁へ逃げる時間もない。
「…よ、避けろ…避けろエックスウウウウウウウウウ!」

体が完全にイレギュラーとなってしまったバッファリオから発せられた彼の言葉。
その力がエックスを突き動かした。

エックスは垂直へ跳び…そして真上へのダッシュ。バッファリオを跳び越した!
「バリアブルエアダッシュね!」

壁へ激突するバッファリオ。今だ…!
「ごめん…!」

バッファリオの背をチャージショットがくり抜き…程なくしてバッファリオは砕け散っていった。
「…すぐに終わらせるよ、バッファリオ」
ドップラーはこの上にいる。戦いはすぐに終わるはずだ。
…でもおかしい。ドップラー研究所だというのに、これだけ暴れても誰も気付かない。
まさか…。



そのまさかだった。
この研究所は最早もぬけの殻。一人も残ってはいなかった…。
「ドップラーが研究を放棄するとは思えない。どこかにもう一つ研究所があるってことね」
「今俺に出来ることは…何だろう」
「まずは…この町の氷を溶かすこと。一人でも多くの命を救いましょう」




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