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チラシの裏 3枚目
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今度は首すら残っていない。残骸しかない。けれど解る。シグマはまだ生きている。でも何処に…?
「ハハハハハ」「ハハハハハ」「ハハハハハ」
「ハハハハハ」「ハハハハハ」「ハハハハハ」
「ハハハハハ」「ハハハハハ」「ハハハハハ」
シグマの笑い声が木霊する。上から、下から、右から、左から、前から、後ろから、斜め前方から、斜め後方から。
周囲全体から不気味なシグマが声がしたかと思うと、
目の前にあるこの建造物の心臓であり頭脳である巨大コンピュータから何かが現れた。
ワイヤーフレームで構成されたシグマの顔。…以前ここに来たときに戦ったようなものだ。
「これは………」
ヒャクレッガーの事件の際、人影が見えたり、ヒャクレッガー自身が自由に行動できた理由がここで理解できた。
異常が一切見当たらないからだ。厳重なセキュリティであるからこそ、それを信じきり、疑うことをしなくなる。
中央コンピュータの窓に映っていた人影はカウンターハンターの特徴と一致する。なのに侵入者の形跡もない。異常の一つもない。
当然である。…コンピュータ自体が、シグマになっていたのならば。
「これが…お前の本当の姿だったんだな」
中央コンピュータの心臓部として各所とワイヤーやケーブルで繋がる最高性能のコンピュータに向かい呟く。
「レプリロイド、メカニロイド、コンピュータ…お前は恐らくそのどれでもあり、どれでもないのだろう。
お前は… イレギュラーだ!」
「グアアアアアアア!」「ヌオオオオオオオ!」「ギエエエエエエエ!」
「エックスウウウウ!」「貴様アアアアアアア!」「ウオオオオオ!」
「ガァァァァァァァ!」「おのれええええええ!」「何故だあああああああ!」
戦いは長きに及んだ。終わりがないかと思われたその戦いの決着は
多重に重なった、エックスの聴覚を刺激する耳障りな断末魔だった。
それとは別にジジジジジジジ…という音がする。異常動作を示すノイズだろう。
血のような色になったワイヤーフレームのシグマは苦しみだし…消滅。
コンピュータが勢いよく炎を吹き上げる。
「エックス…。 どうやら今回も私の負けのようだ」
「…………」
「だが…私は何度でも復活し、その度に新たなる力を手に入れることが出来る。
貴様の勝利など、ほんのひと時のものでしかないのだ!!」
シグマの言葉からは余裕はなく、悔しさしか感じられない。堕ちたものだ。
「だが…ゼロは何故…。」
「?」
「………誰も修復できないと思っていたあのゼロを一人で修復するとは。
サーゲスという科学者を舐めておったわい。…じゃが…納得がいった。奴が…あの科学者の成れの果てであるならば。」
同時刻。ケイン博士は一人、ハンターベースの中で呟いていた。ゼロを一目見たその時のことを思い出しながら。
「…ゼロは…奴は…
最後の……ワイ……ナン……ズの……」
「…ワイ…何といった、シグマ!」
「グオオオオオオオオオオ!」
コンピュータから閃光が発せられる。もう聞き返す時間はなかったようだ。
レプリロイドとしてのシグマのボディを回収。エックスもゼロも、間一髪脱出に成功した。
「…ここか…。エックス君とシグマが戦った場所は」
「足場は劣悪…お怪我などなさらぬよう」
「以前のように海に沈んだアジトではありませんので、ここでは心置きなく回収作業が出来るかと」
ヘリから降りたのは一人の科学者。
彼のガードを勤めるは二人のレプリロイド達。
「エックス君が言っていた通りだ。ここを調べれば必ずやボディを調べる以上の成果が得られるだろう」
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