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チラシの裏 3枚目
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「…う………くっ………」
ゼロの動きが停止した。力がまるで入らない…。
ゼロは、自分の力をエックスは遥かに超えたと言った。
だが…自身の本当の力を知らなかったのは、ゼロの方だったのかもしれない。
「………エックス、か?」
むくりとゼロが身体を起こす。頑丈なものだ
「…ゼロ…ゼロ!記憶が戻ったのか!」
ゼロの身体を揺する。だがゼロはすぐに立ち上がった。
「ああ…エックス、お前には随分世話をかけちまったようだな」
記憶が戻った。つまり…さっきまでの洗脳の状態もまだ記憶にはあるということ。
蘇生させられた後、ここへ連れて来られてからのことも克明に記憶している。
ゼロはエックスから離れ、アースクラッシュを床に見舞う。
部屋全体が大きく揺れ、床が崩れ大きな穴を作り上げる。
「エックス。ここだ! この下にシグマの本体がある!」
最後のサブタンクを使い切り、エックスは立ち上がり、下を見下ろす。
「俺はここのメインコンピュータを破壊する。エックスはシグマを倒しに向かえ!」
「ゼロ、死ぬ気か!」
サブタンクを使い切ったのは別に自分だけが回復しようとしたためなどではない。
ゼロはこの後ハンターベースへ戻り、戦う必要など何もないと判断したためだ。
「俺のことなら心配するな さあ…行け!」
ゼロは先へと進み、すぐにレイダーキラーとエックスが格闘した部屋までたどり着いた。
しかしそこにいたのは…シグマだった。
「何だ、エックスを恐れて逃げても来たか。」
「お前が裏切るとは思っていなかったよゼロ…
お前より強いとは勿論思っていないが…一応これが私の試作品だ。お前の今の体力で勝てるかな?」
目の前には、赤きブレインに銀の髪を持つ…シグマの作り出した黒きボディのゼロがいた。
「それではさらばだ、ゼロ。私はエックスの元へ向かわねばな」
「行くぞ!」
エックスはゼロが開けてくれた穴へと飛び込む。
そこは何もない空間。「シグマの本体」という言葉に少し違和感を持ちながら
エックスはただただ、空中を落下していく。
エックスとゼロそれぞれの最後の戦いが、始まろうとしていた。
通信すら繋がらぬ中央コンピュータ最下層で現れたのは新たなるシグマ。
「どこまでも私を追い詰めようというのだね、エックス。
ならばこのパワーアップしたシグマ自らが、お前を葬ってくれよう」
手甲から巨大な爪が生え、戦いが始まった
シグマの体から電撃の弾が発射される。
追尾機能を持つその弾を軽々とかわすとエックスはダブルチャージをシグマに見舞う。
「ぐごぉおお!!」
続けてシグマはダッシュし、エックスを斬るべく腕を振るう。
だがその余りに強い力はエックスを斬るのではなく、吹き飛ばした。壁、天井、床へと次々に打ち付けられるエックス。
しかし彼はすぐに起き上がった。
「フンッ!」
壁蹴りをしたかと思うと姿を消す。
だがエックスにはそのシグマが持つ強い殺気が見えていた。奴は上から来る。
「チャージ・ソニックスライサー!」
シグマの上からの襲撃に合わせ、上空へと刃を放つチャージソニックスライサーで対抗、そして回避。
シグマは身体を刻まれ、窮地に追い込まれる。
「舐めるなぁ!!」
シグマが体にエネルギーを蓄え…巨大な電撃の壁を二つの爪で作り出し、飛ばす。エレクトリックスパークのようだ。
それも飛び越えるとエックスは再びダブルチャージをシグマに見舞う。
「そこまでだ!」
…またもシグマはそのままの体勢で火を吹き、崩れていった。
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